隠居志願のつぶやき2017

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...... 2021年06月22日 の日記 ......
■ 包丁研ぎ器   [ NO. 2021062201-1 ]
 作家、吉行淳之介の妹で女優の吉行和子は文章もうまく、「どこまで演れば気がすむの」は84年の日本エッセイストクラブ賞を取ったくらい。俺は映画「愛の亡霊」で見た和子さんが贔屓で、竹橋の会社で俺が部長をしていたデジタルセクションの部が「本と出合う」というTBSのCS番組を受注していた時、和子さんのインタビューに同席させてもらい、その時彼女が作った俳句の色紙をくすねたこともある。
 その和子さんが別のテレビのトーク番組で「あたしはウチに包丁を持っていないの。だからスイカをいただいた時、食べるのに苦労した……」と話すのを聞いて大いに笑ったことがあった。包丁なしにスイカを食するのは至難の技。床にでも落として叩き割るしかないではないか。
 俺のウチにはいつのころからか文化包丁がある。最近、料理もどきをするようになったので使用頻度が高くなったが、手入れも何もしてこなかったので、豚バラなどを切る時は、スパッと切れず難儀することが多かった。
 おととい父の日プレゼントで立川に出た帰り、駅ビルの一角にキッチン用品の特設売り場が立っていて、包丁研ぎ器があるのを見つけた。京セラ製で、2枚の直径2aほどの円形の砥石の間に包丁を往復させれば簡単に研げると説明書きにあった。研ぎ師に頼むまでもないと思っていた文化包丁。これならお手軽と1980両で求めた。
 家に戻り、早速ゴリゴリやって、焼きそばの具材のハム、ベーコン、キャベツに当たってみると、心なしか以前より切れ味が良いように思えた。これは良いお買い物だった。もう死ぬまで買うことはないだろうが。切れ味のいい包丁は料理が楽しくなる。京セラはセラミックの専門メーカーでもあるから、こんな商品も思いついたのだろうが、どういう仕組みで研げるのかはいまいちよく分からないのだ。

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