東京に12日から4度目の緊急事態宣言が出されることになった。お盆明けの8月22日までの6週間。いまのまん延防止等重点措置で午後7時まで許されていた飲食店での酒の提供は禁止となる。今月23日からのオリンピックは無観客で実施される。この4度目の発令についての菅首相のきのう午後7時から行われた記者会見にテレビで45分間つきあったが、ひでーもんだった。むかっ腹が立ったのでBSのまったりした番組に切り替えたのだ。 だいたい「緊急」というのは、効き目があるのは1度目か、せいぜい2回目くらいだろう。4回もやっていてはオオカミ少年で、受け取る方だって、気の引き締めようがない。「だったらなんで五輪を中止にしないんだよ」という居酒屋のオヤジの悲痛な声もよく分かる。俺は外で酒を飲む習慣がないから(ウチでも)、「緊急」も「まん防」もどっちでもいいが、ようやく7時まで酒が出せていた飲食店は辛いだろう。ワタミの渡邉美樹会長が「お酒だけがコロナの原因とされ、我々だけがずっと犠牲になっている。徹底したロックダウンの形を取ってほしい」と発言した気持ちも分かる。 菅は「ワクチンを4割の人が打てば、感染者が減ることが分かってきた。月内に達成したい」と会見で述べたが、ワクチンがちゃんと届いていないと嘆いている自治体も多い。新潟日報の女性記者がその点を質問したが、菅はもごもご言うだけで、キチっとした回答はなかった。菅の会見は目が泳いでいて実がない。国民に一緒に耐えてくれという思いがこもっていない。メルケルなどの指導者の言葉には打たれるものがあったが、あれじゃぁなぁ。 「世界で40億人がテレビで見る五輪をやることには、世界を一つにする力がある。それを東京から発信したい」なんて言っても、ストンと胸に落ちないではないか。北海道新聞の記者が「毎回コロナを抑えると言っているが、見通しが甘いのでは。いつになったらふつうの生活に戻れるのか」と質しても、ピント外れな応えを返すだけ。再質問が許されない記者会見なんておかしいのではないか。 こういう後手後手の対策しかとれない政権には鉄槌を下さないとと思うが、この前の都議選の投票率は42.4%と史上2番目の低さ。選挙する側の意識にもかなり問題があるわな。 |
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