我らリタイア組の楽しみは、大谷翔平が活躍する大リーグの野球中継とか。時差があるので何も見るべきものがない午前中は、BS放送にかじりつくことになる。今朝はオールスターゲームの前日に行われるホームランダービーに見入った。8人のスラッガーが差しで4分以内にどれだけホームランを打てるか競う。 優勝候補エンゼルスの大谷の一回戦の相手は、ナショナルズのまだ若いソトだ。このホームランダービーは大谷の出場が決まった十日ほど前から楽しみにしていて、いつもは駅前に朝めしに出て、それから朝刊とコーヒーをじっくり楽しむところを、きのうから食パンを求め、トースト・コーヒー・ハムエッグを1年ぶりに自宅で作って観戦に備えた。 4組のスラッガーが対戦する1回戦で一番ホームランを打ったのは、2019年のチャンピオン、メッツのアロンゾで、他のプレーヤーが20本台なのに対し35本。64歳のコーチが打ちやすい高さに性格なコントロールで投げると、ボールはピンポン玉のようにスタンドに吸い込まれる。オールスターには出場しないアロンゾは休み時間にはダッグアウト裏で瞑想し、準決勝、決勝に備える。はなから勝つつもりの様子だ。 一方、大谷くんは待っている間はフルスイングで打撃練習。一回戦、ソトが最初の4分で22本を打った。レギュラーシーズンの大谷のバッティングをもってすれば軽く勝てると思いきや、大谷最初の1分間はライナーばかりで打球が上がらない。それでも後半ピッチを上げ22本に追いついた。そのあとの4本は打ち損じ。大谷はどっと疲れた様子でシーズン中には見せたことのない顔だった。 同数の場合は1分間で何本打てるかを競う延長戦。そこでも6本対6本。再延長では3球ずつ打つ。ソトはその3球ともスタンドに放り込んだ。たいした集中力だ。追い込まれた大谷。1球目はライナーとなり万事休す。予想外の一回戦敗退である。しかし、他の選手に囲まれ野球少年の顔に戻った。 そのソトを準決勝でアロンゾは軽く破り、決勝に勝ち上がったオリオールズのマンシーニの3分22本を、あっさり抜いた。連続優勝である。アロンゾはホームラン競争の勝ち方を知っている感じだった。普段あれだけ飛ばせる大谷くんなら、慣れれば次は勝てるのではないか。あすは1番指名打者兼先発投手でオールスターに登場するから、一回戦で負けて疲れがそれほど残らずよかったのではと思えたのだ。 × × × × あすは平日ゴルフに出かけるため「明日休診」です。
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