隠居志願のつぶやき2017

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...... 2021年07月28日 の日記 ......
■ 「イウキクチツン」   [ NO. 2021072801-1 ]
 明治初期の人は偉くて、西洋文明を取り込むためにカタカナ語だけでなく「国際」「電信」「警察」「商標」「前提」など、無数の漢語を生み出したのだとか。この漢語の多くは2文字からなり、しかも2音のものは必ず「国(コク)際(サイ)」「警(ケイ)察(サツ)」というように、「イ・ウ・キ・ク・チ・ツ・ン」のどれかの音で終わるので、耳で聞いた感じだと変化に乏しいのだとか。
 月刊文芸春秋に連載している辞典編集者、飯間浩明氏のコラムで、この「イウキクチツン」を知り、俺はこんなことも知らずに70年も日本人をやってきたのかと感じ入った。確かに「計画」「対策」「賢明」など2文字の単語の終わりは「イ・ク・イ・ク・ン・イ」だ。コロナ下で生まれた新語「人流」「黙食」も「ン・ウ・ク・ク」だ。
 そういう法則があるとはこの歳になるまで誰も教えてくれなかった。飯間氏によると、カタカナ語というのは「ディスタンス」の「ディ」とか「パンデミック」の「パ」とか、日本語としては珍しい音が多く使われていて、認識しやすいという大きなメリットがあるのだとか。
 そういえば広辞苑に「こうこう」という単語が「高校」に始まり「航行」「口腔」「孝行」「後攻」「膏肓」「煌々」「港口」「坑口」とずらっと並んでいて、みんなオンが同じかと感じ入ったことがあった。同じオンの漢字2文字を並べて(例えば高尚な公娼に哄笑して交渉)悦に入っていたこともある。
 確かに「イウキクチツン」だから、同音異義語も多くなるわけだ。でもなんで終わりが「イウキクチツン」になるのかなぁ。

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