上から読んでも下から読んでも同じ「回文」とか、文字(五十音でもアルファベットでも)を置き換える「アナグラム」が好きで、昔京王線明大前の某大でやっていた文章教室でも、長い文章を読むのがシンドイ時に、とびきりの回文を考案せよとか、「自分の名前をアナグラムで別人にせよ」などと出題してきた。 いまでも覚えている上出来の回文は、広告業界志望の某君が作った「スカイツリー混んで都電効率生かす」というやつで、スカイツリーが出来たばかりの時の作品だから、これは長くオリジナル作品として称えられる。ほうと思ったのは「すばらしい渋幕まぶしいシラバス」。これは渋谷幕張学園高の出身者にはポピュラーな回文のようだ。 この夏、こりゃすごいと思った言葉遊びは、五輪ソフトボールで金メダルを取った後藤選手が表敬訪問したアホな名古屋市長、河村たかしについてのアナグラムだ。かわむらたかしが金メダルをかんだ時のアホ面はそこら中にキャリーされた。この金メダル、ばっちいということでIOCは予備のメダルを後藤投手に渡すことになったようだが、あるスポーツ紙に載っていた7文字は「かしたら、かむわ」。ウーム、見事というしかない。 金メダル騒動がきっかけとなり、河村は名古屋城の金のシャチホコが地上に下ろされ、巡回展示されたときも、シャチホコにかみついていたことがばれた。で「わし、たからかむ」。さらにまとめとして「わたし かむから」。そんなかみつき男のところに表敬に行ってはいけなかったんだね。 この愚行の責任を取って河村は名古屋市議会に市長給与の3カ月分の返上を提案するとのことだが、尾張名古屋の名誉をたいへんに傷つけた男として長く記憶に残ることだろうな。 |
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