真鍋淑郎氏(90)にノーベル物理学賞のニュースはめでたいが、頭脳流出のはしりか。今後ノーベル賞級の研究が今の地位低下の甚だしい日本に期待できるのか、ということで9月に読んだ本。 河出書房編「総特集向田邦子」。向田は40年前台湾で航空機事故でなくなった。享年51。事故に遭わなかったらどんな作品を生んでいただろう。天才的なうまさに改めて目を見張る。原田マハ著「キネマの神様ディレクターズカット」。映画化された「キネマの神様」の原作がマハさんで、山田洋次の脚本を読んで小説に仕立て上げた。原作とはかなり変わっている。映画も見たのだ。 西條奈加著「四色の藍」。西條の本は全部読むことにした。なかなかのストーリーテラーなのだ。森功著「墜落 官邸一強支配はなぜ崩れたのか」。菅の退陣をよんでいたいたかのような本。菅の弟や東北新社に勤める長男の件は贈収賄事件になってもおかしくない。真屋尚生著「晴考雨読 年金暮らし春夏秋冬」。タイトルに惹かれて読んだ。なかなか面白かった。著者は社会保障研究の元日大教授。 藤尾慎一郎著「日本の先史時代」。中公新書だが歳をとると古代史に惹かれるのは何故だろう。門井慶喜著「東京の謎」。江戸の成立をテーマにした小説をものしている直木賞作家の門井氏がサッと書き下ろした新書。重松清著「かぞえきれない星の、その次の星」。次女が編集を担当した。21日につぶやいた。鎌田實著「鎌田式健康手抜きごはん」。久々に料理の本を読んだ。葉室麟著「蜩ノ記」。読書感想文の課題図書にしたため、9年ぶりに再読。葉室作品では直木賞を取ったこれが一番か。 落合博著「新聞記者、本屋になる」。この本屋を訪ねようと考えているほど、いい本。28日につぶやいた。文芸春秋編「知の巨人 立花隆のすべて」。今さらながら惜しい人を亡くしたと思う。サンキュータツオ著「国語辞典を食べ歩く」。ほうと思うところが何カ所もある変わった内容。 × × × × 今週の拙宅の花は「ナマハゲノアール」という濃い臙脂色のダリアと白いリシアンサス「セレブバブリーピンク」です。 あすは福島会平日ゴルフのため”明日休診”です。 |
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