きのう10日は古くからの国立の友人、ナンコ―の古稀の誕生日だった。例年、国立のおいしい中華の店「香来」で、餃子と大皿でお祝いをすることにしている。お互い酒は飲まないタチだから、実に安上がりの誕生祝なのだ。タイで一年の3分の1は過ごすナンコ―だが、コロナで身動きがとれず、先週電話したら、国立にいて夕方6時に「香来」に出てこれると言う。 午後3時からのフジの「みんなのKEIBA」に一喜一憂し、いつも日曜に放送する女子ゴルフの中継がない(渋野日向子が2年ぶりに涙の優勝を飾った)ので、6時までどうやって時間をつぶそうかとラテ欄に目をやると、NHKで「わが愛しのキャンディーズ 伝説の後楽園球場 涙の解散コンサート」というのをやっているのを見つけた。 俺はキャンディーズのファンだったという訳ではないが、10年前がんで55歳で亡くなったスーちゃん(田中好子)は好きな女優。で、NHKを見るとキャンディーズのフリは実に可愛らしいのであった。キャンディーズのデビューは俺が社会人になった1973年。スクールメイツから選ばれた3人で、「年下の男の子」や「ハートのエースが出てこない」などで売れ、作家の山口瞳が「スーちゃんを妻にし、ランちゃんを恋人にし、ミキちゃんを秘書にしたい」とコラムに書くほど人気を集めた。 しかし、デビューから5年後の78年4月4日のラストコンサートで「普通の女の子に戻りたい」の名言を残し、グループ活動に終止符を打った。番組では、77年7月の日比谷野音でスタッフも知らないまま、突然解散宣言をして3人がステージで泣き崩れるTBSから借りた映像と、ランちゃんが名言を発するシーンを流していた。俺は当時、福島でキーキー仕事をしていたから、この映像を見るのは初めてだった。 最初は歌唱力のあるスーちゃんがメーンボーカルだったが、ランちゃんに交代してからヒット曲が生まれ、ミキちゃんがメーンボーカルの大人っぽい曲を発表したこともあったことを知った。ナンコ―との約束の時間が迫っていたため、ラストコンサートの全てを見ることはかなわなかったが、なかなかいいものを見たのだった。
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