この前の土曜日はことし最後の団地の「みどりの日」だった。何をする日かというと、住民が団地内の樹木や住棟周りの草花を刈り込むなどの作業を約2時間行うもので、真夏の8月と12〜2月の冬期を除き、毎月第2土曜日の午前9時半から実施されている。お駄賃はお茶、ポカリのペットボトルか缶ビール1本。 土いじりが嫌いな俺は一昨年管理組合の役員になるまでの14年間、一度もこの行事に参加したことはなかった。時折、造園業者のトラックが団地内に入っているので、樹木の手入れは業者がやり、落ち葉などのお掃除は管理会社に雇われているお掃除おじさんがやっているものだと思っていた。しかし、2年前理事になり、月1回のみどりの日があるおかげで、団地内の美観が保たれていることをようやく知ることになった。 業者は高木の剪定、武蔵野線の線路沿いの防音林の枝落としくらいしかやらず(年間予算は350万円)、掃除のおじさんは掃き掃除はする(年間予算は640万円)が、伸びすぎた生垣とか、花が終わったアジサイなどには手を出さないのだ。うちの団地は高層棟2棟、中層棟8棟あり、敷地はかなり広く、管理樹木は600本あり、放っておくと草木はすぐ伸び、密林のようになってしまうのだ。 9月10月のみどりの日にはマンション入り口の生垣とアジサイを中心に攻めたが、この前の土曜日は、団地入口の管理事務所周りの生垣を攻めた。名前は分からないが2・5bほどの高さの生垣に、新芽のようなのがポツポツと天に向かって伸びており、いささかみっともない。それで脚立を持ってきて、伸び過ぎと思えた葉などをを大きなハサミでチョキチョキやった。 脚立に乗っての作業ゆえ普段使わない筋肉を駆使し、少々くたびれた。戦利品は大きなゴミ袋1つ分。外を通る人が見たら、ずいぶん整ったと思えるのではと、自賛した。この善行を神様はちゃんとみており、土曜午後の競馬は的中、夕方から行われた中国語の勉強でも、まずまずの勝利を収めたのである。 |
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