隠居志願のつぶやき2017

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...... 2021年11月17日 の日記 ......
■ 乾物本屋を訪ねた   [ NO. 2021111701-1 ]
 竹橋の新聞社の後輩、落合博氏が論説委員を58歳で辞め、4年前浅草・田原町で本屋を開いたいきさつなどを記した光文社新書「新聞記者 本屋になる」を面白く読み、一度この本屋を訪ねなくてはと9月28日にここでつぶやいた。コロナも下火になり、先々週ようやく公約を果たせた。ゴルフと麻雀以外で遠出するのは、この1年で初めてである。
 田原町は地下鉄銀座線で浅草の一つ手前。このあたりは、駆け出し福島支局から東京社会部に上がった時の持ち場が、上野警察署に記者クラブがあった6方面担当のサツ回りだったから、多少土地勘はある。今はほとんど使っていない革の茶色の肩掛けカバンを修理してもらった鞄屋さんもほど近い。
 住所は分かっているからこの辺だろうと、裏通りを歩いていると田原町の駅から約4分で、目指す二間間口の「Readin' Writin' BOOKSTORE」はあった。そっとドアを開け、まず本棚に目をやる。「乾物屋」と店主が称するだけあって流行の本はあんまり置いておらず、環境問題やジェンダーなど割と堅めの本が並んでいる。ふ〜ん、これで商売になるのかしらん?
 頭を金髪に染めた店主は奥のレジのところで不機嫌そうな顔で座っていた。落合氏は俺の芝刈り仲間のNくんの後に運動担当の論説委員になったと聞いていた。本棚を一通り見たあと、店主に「自分の本は置かないんですか?」と尋ねたら、レジの手前に光文社新書が10冊ほど平積みになっているのを指差した。
 「この新書を読んで訪ねてきました。僕はNくんの1年次上で……。こういう本屋を開いた後輩がいたのが嬉しくて。頑張ってね」と隠居志願の名刺を出した。本屋に来て何も買わずにいるのもなんなので、竹橋の会社の学芸部記者が書いた石牟礼道子の伝記の文庫本を購入した。階段で中二階に上がってみたが、ここがイベントスぺースになっているようだった。なるほどね。
 帰りは銀座線で三越前まで戻り、半蔵門線に乗り換えて神保町で降り、和紙の山形屋でポチ袋などの買い物をし、東京で2番目においしいと思っている茜屋珈琲店に寄った。そこから靖国通りを九段下までトコトコ歩き、新しくできた専修大学ののっぽビルを発見。少しの間に大東京の景色は変わるなぁ。九段下から東西線を使って中野経由で西国に戻った。こりゃ、大旅行だったな。
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 あすは平均年齢74.5歳の年長組ゴルフのため”明日休診”です。

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