隠居志願のつぶやき2017

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...... 2021年12月07日 の日記 ......
■ 空明マスターの誕生日   [ NO. 2021120701-1 ]
 2013年から4年間いた宇都宮で、酒呑みでもない俺が毎晩のように顔を出していた高級居酒屋が「空明」である。マンションから40秒という立地の良さの店の存在に気付いたのは宇都宮に行って2カ月後か。勤めていた地元新聞社の名店紹介の欄に載っていたのを見て、おずおずと店のドアを押した。
 それまではカクテルの街で一軒くらいは飲み屋を持ちたいと、定食屋さんの他にカクテルバーなどを捜し歩いていたが、カクテルを2杯も飲めば酔っぱらってしまうので、そうアルコールを飲まなくてもたわいもない話ができるゆったりとした空間が欲しかったのだ。「空明」という不思議な名前の店は4坪ほどの小さな店で、カウンターの奥にマスターの史明くんとカミさんの玉美ちゃんがいて、家庭的な雰囲気が好もしかった。
 俺が口にするのはもっぱらカシスウーロン、カシス1滴というやつで、麻婆豆腐、あぶらげの焼いたの、ピザ、焼うどんなど腹の足しになりそうなものばかり注文していたら、3カ月後には2`も太ってしまい、それからは量をちょっとセーブした。
 ある日夜遅くに寄ろうとしたら、灯りが消えていて変だなと思ってドアを開けると、玉ちゃんが涙ぐんでいた。よく利用していた社長然とした野郎が「ここは食わせるものがない」とゴロをまいたのだという。で「店には客を選ぶ権利がある」ってなことを言ってとりなした覚えがある。2年後か奥の壁をぶち抜いて空いていた隣の空間まで広さを2倍にして、ボックス席も造った。ペンキ塗りなども夫婦がやった。
 それでゴルフサークルの会合や、なじみの記者との「中トロの会」、社長鬼瓦の古稀祝いの会もそこで行った。勤務先の同僚も10人は連れて行った。次女の「永遠の16歳×2」の誕生祝もやったなぁ。見知らぬ土地での俺のホームベースだったのだ。
 コロナで飲食店には辛い日々が続いている。「空明」も細々と営業を続けているみたい。本日、店主史明くんの52歳の誕生日。おめでとう!この大切な場所を守り続けてほしい。近々2年半ぶりに様子を見に行くつもりなんである。

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