コロナも落ち着いてきたので、きのうは2年ぶりに4年半前まで仕事をしていた餃子の都を訪ねた。メーン目的は行きつけだった最高級居酒屋「空明」のマスターの2日遅れの誕生祝である。半分ほど席の埋まった新幹線で12時半宇都宮到着。さて、5時半に「空明」が開店するまでどう過ごそうか。 まず向かったのは美女との密会によく使っていたこじゃれたFカフェである。平日というのに、店は女性客でいっぱい。テラス席でクレームブリュレとコーヒー。ここのママには宇都宮を去る時、電子レンジを引き取ってもらったことがあった。お運びを手伝っていた今日子ママが「あら?」コロナで営業時間を短縮するなど、随分苦労したみたい。「フロアマネジャーだったCちゃんはどうしてる?」と尋ねたら、お金持ちと結婚して先日赤ちゃんと一緒に訪ねてくれたとのこと。4年半はそういうことになる十分な時間なのだ。 そこから餃子ストリートに入って「正嗣」の焼き餃子を食べようと店に寄ったが、「店内はいまやっていなくて……。冷凍の持ち帰りだけなんです」。なーんだ。近くの「みんみん」は営業中だったが、入る気にはなれなかった。俺は「正嗣派」なのだ。次はなじみの喫茶店Bに。俺より少し年上のマスターは前より元気な様子。掛け合い漫才をやっていたTおばさんは休みの日で会えなかったが、元気ならばいい。チーズケーキをサービスしてもらった。 まだかなり時間がある。それで勤めていた新聞社を卒業後初めて訪ねることに。俺の2代後の、仕事をしちゃあかんさ役のFくんの独房に入れてもらった。Fくんはあっと言う間に仕事や栃木事情を呑み込んでいる様子。で、文書にはなっていないかつての辛い事案などの話をちょっと伝えた。まだ、時間がある。で、一番大きい文具店を見て回り、毎週通っていたお花屋さんのお姉さんと立ち話。新聞社が街中でやっているカフェで2週間分の新聞をパラパラ見て署名欄に何人もの知った名前を発見した。カフェはずいぶん雰囲気が変わっていたなぁ。 さぁ、開店の時間。「空明」はことし3カ月近く店を閉めたとか。でも、つぶれずにあった。カシスウーロンカシス一滴で誕生を祝し、常連の話、朝ドラの話、俺の料理の話などで2時間半。フェーズ4の肺がんで5年間頑張ったがことし亡くなった女性女性経営者の話も出た。俺の送別会にも来てくれた方だった。 肴は麻婆豆腐、スモークチーズ、パスタなど。マスターが自宅で麻婆豆腐を作る時は味の素の「クックドゥ」を使うというのには笑った。お土産に玉美ママの手作りのレーズンバターサンドをいただいた。昨夜満腹でとても食べられなかったが、今朝朝食替わりにしたら、おいしかったなぁ。 |
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