きのう大学本田ゼミの遊び仲間と茅ヶ崎の名門コースでラウンドした芝刈りは、二度寝してあわやクラブバスに乗り遅れる事態となり、久々に120台の大叩き。これで今年の平均スコア(32回)は110.7。昨年(17回)の114.7に比べれば少々の改善だが、100を切ったのが2回というのではなぁ。しかし、茅ヶ崎駅前の居酒屋での3時間にわたる酒飲みでは、天皇制から面白かった本まで話題は多岐にわたり、とても楽しかった。 というわけで、その席でも披露したことしの俺の本のベストテン。マンション管理組合理事長も退任し、素浪人となりことしは131冊も読めたが、ヘビー級の本はないなぁ。その中での第1位は山本健人著「すばらしい人体」。70年も生きてきて知らなかった体の不思議な秘密が満載。こりゃとびきり面白かった。ゼミ仲間のHTはそれならBSの「ヒューマニエンス」も面白いぞと話したが、同感。第2位は直木賞を取った西條奈加の「心(うら)淋し川」。淡々とした語り口が染みる江戸の街を舞台にしたお話。俺は時代小説が好きで藤沢周平さん、宇江佐真理さん亡きあと寂しい思いをしてきたが、この西條さんの世界を発見し、「婿どの相逢席」など文庫本や単行本を15冊は読んだ。 第3位は町田その子著「52ヘルツのクジラたち」。本屋大賞受賞作。52ヘルツの音が聞こえるクジラは世界で1頭しかない事実が非常に効いている小説。あとは順位はあってないようなもんだが、4位森まゆみ著「路上のポルトレ」。雑誌「谷根千」を25年間出し続けた森さんの忘れ得ぬ人の思い出をまとめた本。5位山本勉著「完本仏像のひみつ」。この本を手に奈良京都の京都の仏さまを訪ねたくなった。 6位萩尾望都著「一度きりの大泉の話」。萩尾さんの漫画を一度も読んだことはないのだが、もう一人の女性漫画の大家、竹宮恵子との感情のもつれが面白かった。この本については7月8日につぶやいた。7位森功著「墜落 官邸一強支配はなぜ崩れたのか」。菅義偉が退陣を発表する直前に上梓された。菅の長男や弟の優遇は贈収賄事件になるのではと思わせた。 8位落合博著「新聞記者、本屋になる」。読んでこの本屋を訪ねに行った。9月28日の”つぶやき”に。9位川村隆著「一俗六仙」。日立製作所をV字回復させた川村氏。この本については6月23日の”つぶやき”参照。10位池永陽著「おっさんたちの黄昏商店街」。時代モノも現代モノも書ける池永。60過ぎのおっさん5人が頭脳明晰な高校生と力を合わせて商店街の再興に尽くすお話。 番外で麻雀仲間の藤原章生著「ぶらっとヒマラヤ」。現役記者が2カ月も休暇を取りヒマラヤのダウラギリに登ろうとしたお話。ウエブで書き本にし新聞連載した一粒で3回おいしい作品。心理状態の描写が面白い。 それでは皆様、よい正月をお迎えください。新年は5日から開始します。 |
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