外出時に持ち歩く見開きマンスリーの予定を書く黒革の手帳のほかに、ノルティーの縦長の1ウイークの門外不出の手帳が机上にあって、5行の日記をずっと付けている。毎年10月に新年のものを準備するが、この手帳、旧年の12月分もあり、元旦から記入し始めると12月分が余白になる。この12月の最終週のところに、新年の生き方の目標を筆ペンで書くことを習いとしている。 20年前は「あれもこれも欲しがるな」と書いた。15年前は「まだ書けることを楽しもう」だった。10年前はその当時好きだった言葉の「あるがままに」。5年前は「元気でさえいれば良いこともある」。2年前は「明るく楽しく可愛く」。どこかに「可愛げのある奴にはかなわない」と出ていたなぁ。 そして昨年は「ハツラツ、元気に、明るく、楽しく、まぁるく」の頭文字を取った「ハゲアタマの精神」。今年は「ハゲアタマ」に「こなからに」を添えた。昨年末、シンガーソングライター小椋佳さんのドキュメンタリーを見ていて、すでに生前葬を済ませた小椋さんが「今後はまぁ、こなからにね」と言うのを聞いて、なるほどと思い標語に加えた。 「こなから」とは「小半」と書き、一升の半分の半分、すなわち二合半の意で、転じて多くを望まずに生きるとのことだった。酒呑みでない俺は二合半=こなからという語彙を70年も生きてきて全く知らなかった。でも、「こなから」って響きはいいじゃない。 それできのうの中国語の初打ちも大勝する流れだったが、最終半荘で最近の勝ち頭てっちゃんに大三元の役満を自模られチョイ勝ちに終わった。でもマイナスでなければ、「こなから」でよいのである。 |
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