朝方の雨は雪に変わった。かなり寒いから、こりゃ少しは積もるかな。きょうは本来は平均年齢74歳の年長組による芝刈りの予定だったが、週初から雪予報が出ていたため、おとといはやばやと中止を決めた。正解だったね。雪というと思い出すのが、95年10月から2年半過ごした秋田での三冬だ。 3階建ての支局の3階部分が5部屋もある支局長官舎で、2階が事務所、1階がガレージとかつて広告社が入っていたスぺースを使った卓球室。職住一致だが、ダレるといけないので一応ネクタイを締めて3階から階段をトントン降りて出勤5秒。夜は支局で本社からファクスで送られてくる県版紙面を校閲し、8時10分に「お疲れ様」と言って降版すると、そのまま夜の街に繰り出し、帰宅まで4時間はかかった。 冬場のメーンの仕事は雪かきだ。北国でなぜこんな設計にしたのかといぶかるほど、1階の入り口は北向きで公道から1bほどスロープを上がったところにある。来客が雪で滑ってはと雪の日は朝夕2回は雪をはいた。スロープが凍るとツルツルになるのだ。根雪になった雪はカチカチに固い。正ちゃん帽をかぶって支局周辺の道路脇の凍った雪をスコップで割る作業をよくやったなぁ。 秋田に着任した時、ボクシング部出身の県政キャップが「降版までの時間、小腹がすきます」と言うので、毎日チャリで約5分のスーパーまでおせんべいなどのお菓子の買い出しに行った。ツルツルの雪道を走るのはなかなかスリルがあった。近くの県庁に出かけた時だったか、アイスバーンで車道側にすっころび、あわや車に轢かれるところだった。どうも危なっかしいチャリ運転をしている奴がいると思ったドライバーがスピードを落として走っていたため、ことなきを得たのだった。 雪深い秋田で「都心で10aの大雪。転んでけが人多数」なんてニュースを目にすると「アホな。こっちはいつも雪だぜ。ザマーミロ」と思ったものだが、きょうは慣れない大雪で都内でまた転んでけがする人が出るんだろうな。 |
|