俺の玄関口、中央線西国分寺駅の名前が新聞の全国版に載るなんてまずないと思っていたが、先月経済面にその名を発見、少々驚いた。JR東日本が西国分寺駅の上りホームに診療所「あおいクリニック」を4月に開業するというニュースだ。 上りホームの国立寄りのあんまり流行っていなかった「ニューデイズ」の跡地に囲いがあり、新店舗のための工事をしているのかと思っていたが、新しいお店ではなく診療所を造っているのだった。 ちょっとググってみると、広さは約10坪で、受付と診察室、検査室を備えたれっきとしたクリニックで、対面診療が可能なのは専門医が常駐する内科だけだが、オンライン診療ブースも設けられ、モニター越しに皮膚科、耳鼻科、婦人科の意思から診察を受けることができるとか。 診察時間は平日は8〜21時、土日祝日が9〜18時(昼休みあり)で、通勤の前や帰宅途中に寄ることができ、ふだん病院に行けないサラリーマンにも便利という。出勤前に受診し、会社近くの処方薬局で薬を受け取ることもできるようにするんだとか。 JR東日本によると、駅ビル内にテナントとしてクリニックが入ることはこれまでにもあったが、ホーム上での医療施設は全国で初めてで、西国分寺駅の様子を見ながら、駅ホーム診療所を今後各地に展開していくことを目指すとか。 このニュースを見て、JRの駅ナカビジネスもここまで来たかと感じ入った。駅という資源を使った商売は人の動きが集中するだけに、テナントにとっては魅力はあるが、けっこうテナント料が高く入れ替わりが激しいと見ている。西国分寺駅でも名店のケーキ屋や和菓子屋が撤退し、かつて俺が毎日寄っていたおにぎり屋さんもいなくなって久しい。 中央線では一番新しくできた西国分寺駅(1973年)周辺にはなかなか商業施設が生まれづらく、駅ナカのスタバとか立ち食いソバのきらくなどは大人気なのだが、さて、クリニックはどうでしょう。旧石器人の俺なんか電車のガタゴトする音の響く診察室には入りたくないと思うのだが。 |
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