コロナ禍の3年、クラシック競争などのスケジュールをきちんきちんとこなしてきたのが競馬である。これがどれだけ我ら生物学徒の心の平安をもたらしてきたか。毎週末行われるレースの予習、復習にコロナの下でも生活のリズムが保たれたのである。 その競馬の祭典、日本ダービーがきのう府中の東京競馬場で行われた。いつもの年ならすし詰めのスタンドで観戦するところだが、事前に申し込んだ者6万2000人が入場できた。俺はテレビ桟敷で観戦だが、前週のオークスを大きく上回る入場者に、熱気と興奮が感じられるレースとなった。 今年のダービーは、4月のG1皐月賞を勝った15番ジオグリフ、ここで2着だった18番イクイノックス、2月の共同通信杯を勝ち距離延長と左回りが有利とみられた12番ダノンベルーガ、暮れの2歳G1、朝日杯フューチュリティステークスを勝った13番ドウデュースの4頭が上位をみられた。 で、俺の評価は12番、15番、18番、13番の順。それに青葉賞を勝った6番プラダリアをからめた馬券を持っていた。レースは後方から直線抜け出した13番が堂々の優勝。53歳の天才ジョッキー、武豊はダービー6勝目を飾った。インタビューで武は「感無量です。景色は最高」と話した。強いとされた馬が順当に勝ったいいレースだった。2着はルメールの18番。馬券は押さえたがトータルではマイナスである。でもいいものを見た。 この日は女子ゴルフで小祝さくら(24)が今シーズン初優勝を挙げ、7勝目として生涯賞金4億円を突破。バスケットBリーグでも宇都宮ブレックスが比江島の活躍で琉球を破り、5年ぶりの優勝。前回は宇都宮で田伏らの活躍を見たのだった。カーリング女子では日本選手権で藤沢五月らのロコ・ソラーレが中部電力を破って優勝。これら全てをテレビで見た。スポーツ全開。コロナを忘れた日曜だった。 |
|