栃木での送別ゴルフと大宴会に行くためには、宇都宮駅でピックアップしてもらうので、土曜日は16時05分の武蔵野線に乗る必要があった。この日マンション管理組合の年に一度の総会が、西国駅近くの市営のホールであり、元理事長の俺は議長をやらねばならなかった。15時50分には終了するヨミだったが、どうでもいいと思われることを長々と意見陳述する年長組がいたため、会議は押し気味となった。 途中コロナ対策の換気を予定していたが、この10分休憩をカットし、質疑を強引に打ち切るなどして、新理事長あいさつが終わったのが15時55分。それで脱兎のごとく駅まで走った。こんなこともあろうかとボストンバッグを駅のコインロッカーに事前に入れて置いたのが正解で、ギリギリで電車に間に合った。 議長と議事録署名人には、現理事が500両ずつ出し合い、お礼として菓子折りを贈るのが慣例となっている。紀ノ国屋の「相国最中」という話だったが、紀ノ国屋が廃業したため「日持ちのする『あけぼの』のおかきの詰め合わせがいいな」と前理事長に希望を伝えていた。土曜はこの菓子折りを受取れなかったため、きのうは前理事長がおかきの詰め合わせを自宅に届けに来てくれた。 で、「1年間お疲れさま」とコーヒーを淹れて約30分歓談したのだが、前理事長のM氏は「議案説明会では何も主張しなかった案件を持ち出されたのには参った」。一番時間を食ったのがマンション入り口に立っている高さ20bの大ケヤキを、俺が理事長時代の2年前に国分寺市の保存樹木に指定してもらったこと。 この指定で、少額だが維持費がいただけることになったのだが、総会でうるさ型の年寄りが「共有財産であるケヤキを住民に無断で保存樹木にしたのはおかしい。枝が折れて通行人がケガをしたら組合は責任を問われるぞ」と訳の分からない主張を展開したのだ。M氏はこの件をよく知らなかったみたいで市からいくらお金をもらえるか(3万円)答えられなかったのが、時間を食った一因になった。 まぁこれは大した問題ではなく、今後の一番の課題は、マンション建設から40年たった給排水管の取り換え工事。資金は積み立てられているが、高齢で独り住まい世帯の台所の床をはがす工事の同意を取り付けねばならないのだ。「任期中にこの案件にぶつからなくてよかったね」とM氏とうなづき合ったのでした。
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