誰にでも記念日というのがあって、その最たるものが誕生日だろう。歳を重ねてくるとそう嬉しくはないが、ちっぽけな存在にもそんな日があるということで、出来得る限り誕生日のお祝いをするようにしてきた。記念の食事とかだが、昨今はコロナで会食もままならない。それでお祝いのお便りを出すことにしているのだが、日本郵政が今年から土日の配達を取りやめたのはつらい。誕生日が土日だとその当日にお祝いが出来ないのだ。 6月は知り合いの美女の誕生日が目白押しである。運の悪いことに土日に重なっている方が多い。一日遅れでお祝いカードが届いても興ざめではないか。古来「六日のあやめ、十日の菊」という。今は電子メール全盛だから、その日にメールを出せば済むことだが、長年お祝いのお便りを出してきたやり方を変えたくはない。メールの無機質な文字からは伝わらない直筆の味にこだわりたい年頃なのだ。 手紙を利用する人間が少なくなったせいか、日本郵便のサービスは確実で、都内なら午前中に出した手紙は翌日には届く。遅くとも二日後には。ところが、今年から土日がはさまると分からなくなった。それで誕生日の3日前にはお祝いのお便りを投函するようにしている。ほんとうは誕生日の当日に手元に届くようにしたいのだが、一日遅れより、前日の方がいいという感じである。 相手が年長組だと「ありがとう」のお便りが返ってくる。若い層だとメールの返事。いったいどうなっているのだと思うのは、ウンともスンとも反応がない奴。こういうのは昇天したと割り切るほかないね。 |
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