ウチのマンションの入り口、管理事務所の前に高さ20b、周囲2bの大ケヤキが立っている。俺が管理組合理事長だった2年前、植栽担当理事が国分寺市の保存樹木に指定してもらうと年間4000円の奨励金がもらえ、申請すれば年間3万円の枝降ろし補助金がもらえるという話を持ってきた。住民の誰もが知っている大ケヤキ。そりゃいい話だねと、手続きを進めるようお願いし、20年11月4日付けで市の保存樹木に指定された。 この件は翌12月の広報に記載し、管理事務所敷地内にある掲示板にもカラー写真付きで保存樹木指定のお知らせを表示した。今も多少色褪せたがその掲示が貼られている。 で、自分では良いことをしたと思っていたのだが、今月行われた管理組合の年に一度の総会で、うるさ型の年長のおじさんが「大ケヤキは共有財産であり、総会の決議を経ないまま保存樹木の指定を受けたのはルール違反。ケヤキの枝が折れて通行人がケガをした場合、当時の理事会は責任を負わねばならない。他のマンションの樹木で保存樹木に指定されたケースは他にないはず。この1年間理事会と住民との意見交換会で何度かこの問題を取り上げてきたが、確たる回答がなかった」と執行部を追及した。 すると他の総会出席者からも「いくら補助金をもらっているのか?」などの声が出て、前理事長が確たる答えを述べられなかったことから、けっこうこの問題で時間を食った。 俺としては、保存樹木に指定直後には何ら反対の声はなく、昨年5月の総会でもこの指摘はなされなかったことから、何で今頃そんなことを言い出すのかという思いが強いが、確かに大ケヤキが住民の共有財産であることは間違いない。市から3万円ももらえるからいいじゃんか、というだけでは済まないのかも。 大ケヤキには高さ2bの幹に保存樹木であることを示すプレート(15a×10a)が掛かっている。これが裏返しになっていたため、先日土台のところをよじ登って、表示がちゃんと見えるようにひっくり返してきたのである。 |
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