急に真夏の暑さに襲われ、近所への外出には年長組を象徴するウオーキングシューズではなく、サンダルを履いてということになった。サンダルというと思い出すのは、40年も前霞が関で仕事をしていて「狸穴のサンダル官庁」と揶揄された、まだ総務省になる前の郵政省のことだ。そこではサンダル履きでペタペタ廊下を歩く冴えない役人がいるとの話だった。でも官庁中の官庁とされた大蔵省でも外出しない主査なんかはサンダル履きだったよな。 拙宅には黄土色の表面に「DUNLOP」というロゴがあり突っかける部分がこげ茶色の革製のサンダルが2足あった。5年前校閲のアルバイトで新橋のビルに通うようになった時、仕事時間中はサンダル履きが楽だと、それまで自宅にあったサンダルと全く同じ「DUNLOP」の革製を求め、バイト先に置いていて、コロナでバイト先が業績不振となり2年前に雇い止めとなった時、自宅にそれを持ち帰ったため、「DUNLOP」が2足になったのだ。 昨夏はこの2足を交互に履いていたが、先週の猛暑の日、歩いているとサンダルからコロコロという音がする。左足用の底がけっこうすり減り、直径1aくらいの空洞部分ができそこに小石が入って、鳴るのだった。帰宅して玄関の2足のサンダルをひっくり返すと、底がすり減っているのと、それほどでもないのを対にしてこの1年履いていたことも分かった。随分トンチキなことである。 で、この前の月曜日の燃えないゴミの日に、よく頑張ってコロコロ鳴った方の1足分をゴミに出した。残った「DUNLOP」はまだ数年は頑張れそうだ。栃木の新聞社にいた時も、勤務時間中は黒いサンダルを履いていた。実はこのサンダルも西国に持ち帰り、夏の雨の日には外に履いて出る。「DUNLOP」は革製なので、濡れると乾くまで足の裏の感じがイヤだからだ。こいつは「アーノルドパーマー」の傘マークがついている人工皮革製。突っかける部分が多少ヨレてきているが、まだまだ履ける。 中学高校のころは真っ赤な女性用サンダルでチャリをこいで、悦に入っていたが、さすがにこの歳になると、女性用の赤いサンダルではね。 × × × × あすは年長組の平日ゴルフのため”明日休診”です。先週より涼しそうでラッキー。 |
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