きのうの年長組の芝刈りでは、ニアピンを複数取り、ダイヤモンドパーも。で、今年最高97のスコアをマークし、握りでも勝利した。ということで6月に読んだ本。 堂場瞬一著「小さき王たち 第一部濁流」。舞台は1971年の新潟。幼馴染の政治家と新聞記者がせめぎ合う。俺もそのころ地方で記者生活を送っていたので、感じがよくわかる。政治家は衆院選で買収に動く。記者はそれをつかみ紙面で告発する。さて今後どう展開するのか。速水融著「歴史人口学で見た日本」。テレビなどで売れっ子の歴史学者、磯田道史が速水先生がいなかったら今の自分はないという。歴史における人口の推移というのは、たしかに国勢調査などない時代なので人別帳などで調べるほかはない。速水氏はこの手法を使って江戸時代の人口の動きを明らかにした。 谷口桂子著「吉村昭の人世作法」。「桜田門外ノ変」「破獄」などの著作のある作家吉村昭は、綿密な調査に基づき作品を書いた好きな作家の一人。その吉村の生き方を新書にまとめた。吉村のエッセーはけっこう手にしているのだ。春風亭一之輔著「いちのすけのまくら」。一之輔の高座を生で聞いたことはないが、テレビなどでその達者ぶりはよく知っている。この文庫本、解説を長男が書いているのがおかしい。 北方謙三著「チンギス紀 十一黙示」。チンギス紀はすでに13巻まで出版されていて、10巻までは発売されるとすぐ手にしていたが、間が3カ月あくので、ストーリーを忘れてしまうことがしばしば。で、すこしまとめて読もうと思った。テムジンはどこまで行くのか。永田和宏著「あの胸が岬のように遠かった」。この純愛の記録については7月5日にここでつぶやいた。 呉座勇一著「戦国武将虚像と実像」。新書「応仁の乱」で名を上げた呉座氏が信長、秀吉、家康などが時代時代でどう受け止められていたかを詳述する。司馬遼太郎などの作品が彼らのイメージを作ってきたとか。葉室麟著「読書の森で寝転んで」。「蜩ノ記」で直木賞を取った葉室麟は大好きな作家で、5年前に亡くなった。その葉室がいろいろなところに残したエッセーなどを集めた文庫。もうすこし生きていて欲しかった。 シンゾーくんが今日昼前、奈良県で演説中に銃撃され、心肺停止とか。う〜ん。 |
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