我ら年長組のテレビスポーツ観戦といえば、午前中BSでやっている大リーグエンゼルスの大谷くんの打席と夕方の大相撲中継だろう。サッカーとかラグビーは展開が早く、ゴールやトライのシーンを見逃すことが多いが、大谷くんの打席は約40分に1回だし、大相撲は贔屓の力士がいればその取組だけ集中して見ればいい。 きのうの大リーグオールスターの1回表、大谷くんはドジャースの剛腕カーショーの1球目を見事にセンター前にはじき返した。次の打席のフォアボールは見なかったが、このヒット1本だけで、一日気分よく過ごせるというものだ。 大相撲名古屋場所は本命照ノ富士が前半で2敗と喫し、優勝争いは混沌としていたが、後半戦に入ってやはり横綱が強さを発揮しているようにみえる。前半戦、白星を重ねていた琴ノ若(佐渡ヶ嶽部屋)、一山本(放駒部屋)が部屋にコロナの感染者が出て休場になったのは、まことに残念。コロナでは田子ノ浦部屋の高安、出羽海部屋の御嶽海も休場だ。コロナ休場の場合、来場所の番付はどうするのかな。 カド番大関正代は初日から3連敗し、大関陥落間違いなしと思ったが、中盤から盛り返し、きょうの碧山戦で勝ち越しを決め、大関に踏みとどまるのではないか。9日目に阿炎に勝って勝ち星を先行させた時、白鵬の間垣親方がNHKで解説していて、ちょっと正代に忠告したことを明らかにした。 その内容について間垣親方は明言しなかったが、正代がNHKアナに話したところによると、土俵に上がる前に四股やてっぽうで十分汗をかいてから相撲を取れということだったようだ。それ以来、正代の相撲は見違えるよう。きのうの遠藤戦などは自信に満ちていた。 白鵬のアドバイスについて、アナから聞いた解説の北の富士勝昭さんは「えーっ、教えちゃったの!」と話したうえで「白鵬は現役時代、ずっと体を動かしていたからね」と述べた。恵まれた体を持つ正代は前半戦、オドオドして土俵に上がっているように見えたが、アドバイス一つで取り口がとてつもなく変わる。白鵬さまさまではないか。しかし、ミョウチキリンな大関ではあるな。 |
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