隠居志願のつぶやき2017

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...... 2022年08月30日 の日記 ......
■ 「海の教場」   [ NO. 2022083001-1 ]
 朝ドラを見るために起きなくてよくなったため、今朝目が覚めたのは10時半。洗濯したり、大谷くんのエンゼルス対ヤンキースの中継を見たりしていたため、国分寺の吉野家での朝メシは午後に入ってからとなった。なぜ普通に起きられなかったかというと、久々に本の一気読みをしたからだ。
 中年の海上保安庁職員の仕事、恋を描いた「海の教場」という作品で、作者は警察モノを手掛けてきた初めて読む吉川英梨という女性。設定がなかなか凝っていて、45歳独身の桃地はかつて訳ありだった同期の救難ヘリ操縦士、彩子が肝臓がんにおかされ余命1年であることを知り、彼女の入院先の近くに居たいと、霞が関の海保の予算作成の仕事から、舞鶴の海上保安官養成の学校の教官に志願する。
 そして、メタボの体をスリムにし、彩子のため自分の肝臓を提供しようと、教官活動のかたわらダイエットに取り組む。桃ちゃんが受け持ったクラスは、少し前自殺者が出ており、よどんだムードなのだが、桃ちゃんの熱血指導で次第にまとまっていく。彩子の一人息子も海上保安官を目指していて、桃ちゃんの教え子になるというストーリー。
 なぜ、メタボの中年男が自分の臓器を提供しようとまで思ったのか?また、あまり知られていない海上保安官養成の過程がリアルに描かれ、テンポのよい文章にグイグイ引き込まれ、朝まで一気読みしてしまったという訳だ。
 こんな畑違いの作品を手にしたのは、この本が編集者をしている二女が手掛けた本で、別件で「最近のお仕事は?」と尋ねたら「7月に出た『海の教場』はお父さんに合うと思うよ」と紹介してくれたためだ。
 きのう西国の書店で見つけ、お茶を飲みに出かけて読み始め、手にしてから24時間以内に読了した。これはちと、幸せなことだった。
   ×     ×     ×     ×
 今週の拙宅の花は深紅の大輪のバラ「サムライ」とオレンジ色のバラです。

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