ウチのマンションは8階建ての1階にある。西側がベランダになっているのだが、そこに面するリビングの網戸が5年ほど前に何かの拍子に外れ、いくら戻そうとしても上下のレールにはまらないので、いつも開けない方のガラス戸にずっと立て掛けたままにしていた。 そんな話をゴルフ仲間の健さんにしたら、「直しに行ってあげるよ」。健さんは小平市のシルバー人材センターに登録し、ことしから襖、障子、網戸の張替えのアルバイトをしているのだ。 きのうの昼過ぎ、健さんが小平からマイカーを転がしウチを訪ねてくれた。軍手にドライバーなどの入った仕事道具を持参している。早速網戸に取り付いたが、「う〜ん、いつもの網戸と違うなぁ。簡単にはまるはずなんだけど」。隣の和室の網戸はちゃんとはまっている。「こっちもちょっと歪んでいるね」との見立て。 網戸の下部の小さな車が付いているあたりのネジを緩めたり締めたりを何度も繰り返し「うん、これでいい」。約1時間で見事網戸はレールにはまり、サビ留め潤滑の「クレ5−56」を吹きかけ、滑りもよくなった。ついでに和室の方の網戸も直してもらった。 「酒手ははずむよ」と伝えていた手前、それなりのお礼をしなけりゃならないが、お金というのはなぁ。それで近所の贔屓のケーキ屋さんに案内し、珈琲とマンゴーのケーキを頼んだ。店主の由佳ちゃんが俺たちの雑談にずっと加わってくれ、健さんもずいぶん会話を楽しんでくれたみたい。 久しぶりの来客に、見栄もあるから前日はほこりの積もった棚などの拭き掃除をしたが、網戸のレールは汚れたまま。ちゃんと網戸がハマったんだから、ちょっとはきれいにしないとな。 |
|