隠居志願のつぶやき2017

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...... 2022年09月12日 の日記 ......
■ 8月に読んだ本   [ NO. 2022091201-1 ]
 おとといの中秋の名月も見た。きのうの十六夜の月も見た。季節の移ろいは早い、ということで先月に読んだ本。
 西條奈加著「芥子の花」。西條が05年に日本ファンタジーノベル大賞を取った「金春屋ゴメス」の続編。先ごろNHKBSで放送された「善人長屋」の原作などをモノしている西條。手慣れたもんだ。梨木香歩著「ほんとうのリーダーのみつけかた」。珍しく岩波文庫。このところよく目にする梨木香歩の名前。大人の文章を書ける人だが、どういう方は不明。
 矢部明洋著「平成ロードショー」。8月9日に矢部くんのこの本のことはつぶやいた。こうして仕事が形に残ってよかった。沢木耕太郎著「天路の旅人第2部」。雑誌「新潮」の連載。この計900枚以上に及ぶ西川一三の旅路をこと細かに紹介することで、沢木は何を訴えたかったのかいまいち不明。又吉直樹・ヨシタケシンスケ著「その本は」。いまベストセラーになっている本だが、それほどの内容では……。ただ、古びた感じを出す紙を使っていることにほーっと思った。
 湯澤規子著「ウンコの教室」。この人の2年前に出たちくま新書「ウンコはどこから来て、どこへ行くのか」には感心し、読書感想文の課題図書にしたほど。その流れで手にした。”大”は大事なのだ。堂場瞬一著「小さき王たち 第2部泥流」。第1部の濁流篇でも新聞記者のありようにウソがなく没頭できたが、第2部もリアリティがある。間もなく出る完結篇も楽しみ。
 夏井いつき著「瓢箪から人生」。テレビでお馴染みの俳人、夏井さんのこれまでの歩みがわかる。「心の複雑骨折を繰り返しながら、自然治癒力を身につけていくのが、人生かも」の言葉は深いね。高田郁著「あきない世傳金と銀 大海篇」。半年に1部書き下ろしされた文庫も13回でラストを迎えた。高田さんの本は「みをつくし料理帳」もそうだったが、登場人物への愛情が深いのだ。
 吉川英梨著「海の教場」。初めて読む作家だが、うまいものだ。8月30日につぶやいたように、次女が手掛けた本だが、後輩の某社長に薦めたら「2回泣きました」とか。舞台は海上保安官を養成する舞鶴の学校。次女に「海上保安新聞に取り上げてもらったら」と話したら、もう7月に取り上げてもらっていた。 

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