シンゾーくんの国葬を無視してきのう行った年長組の平日ゴルフではめったにない記録を作った。銀パットが4つという銀カンを成立させ、オリンピックで大勝利を収めたのだった。葉室麟の名作に「銀漢の賦」というのがあったなぁ。 これには朝、大寝坊という伏線があった。八王子の悦ちゃんのホームコースで行われたラウンド。朝8時44分アウトスタートに間に合わせるには、立川駅南口7時発のクラブバスに乗らなければならない。ところが、前夜読み進めた奥田英朗の最新作「リバー」がことのほか面白く、これは栃木の新聞社の知人にも薦めなければと興奮し、2時ころまで眠れなかった。 「リバー」は渡良瀬川原で発生した2件の女性の全裸殺人事件がテーマで、十年前にも同様な事件があり、迷宮入りしている。栃木、群馬両県警の合同捜査という設定が、渡良瀬の流域で現実に起きた未解決の幼児殺人事件を思い起こさせたのだ。 朝ハッと気が付くと7時ちょうど。クラブバスにはとても間に合わない。一緒のバスに乗るはずの81歳翁からはケイタイに電話が入っている。で、7時10分には家を飛び出し、西国駅のベンチでコンビニで買ったおにぎり2個をほおばり、23分の青梅線直通の電車に乗り、45分に拝島着。そこからタクシーでゴルフ場に。着いたのが8時05分。タクシー代は3000両である。15年も前に成田でのゴルフコンペに幹事でありながら、遅刻しそうになり当時住んでいた国立から、タクシーで駆け付け、ゴルフ後のマージャンでタクシー代を取り戻したのを思い出した。 さて、プレー。2ホール目のショートで下り2bの銀パットを決めた。爽やかな風の吹くベストコンディションだ。後半のスタートホール。5bの下りの銀パットが入った。次のミドルでドライバーがかつてないほど飛び、3打目がグリーン奥のピンをオーバーしてカラーに。そこから3bの下りがピンに吸い込まれた。ダイヤモンドパー。 前半に銅が1つあるから、この段階で金か鉄を決めれば、10ポイントの一気通貫になる。4ホール目のロング。約70aの鉄ではないかとみたが、Nくんの方が5aピンに近く、銅か、残念と思っていたら、健さんのアプローチが見事でオーケー鉄。あれあれ、銅が銀に昇格した。なんなく決めてダイヤモンドをオールマイティーに使って、銀のカン完成である。それだけで合計24ポイントになる。 19番ホールで独り勝ちしたオリンピックの賞金でこの夏最後の氷メロンなどをみんなに振舞ったが、それでもタクシー代をゆうゆう取り戻したのであった。 |
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