生物学で大勝した時は、払戻金をモノに替えるのが常だった。11年前春の天皇賞で、ヒルノダムール・エイシンフラッシュ・ナムラクレセントの三連単1898倍を取った時は、地デジ対応の液晶テレビを購入したのがその白眉だった。それほどの倍率ではないが、先週の菊花賞で300倍をゲットした記念は何にしようかと考えていて、決めたのはウオーキングシューズの新調である。 還暦を過ぎたあたりから革靴を履くと、足が痛くなってとても履けなくなった。それで栃木の新聞社に勤めていた時は、ちょっと見、革靴のような黒いウオーキングシューズを愛用していた。5年前に栃木から戻って始めた校閲のバイト先にもこれを履いて行ったが、バイトのない日も黒というのはなぁ。それで西国マイン内にある靴屋で、ヨネックス製のベージュ色のウオーキングシューズを求めた。”間抜けの小足”のため女性用。 2年前バイトを雇い止めになってからはどこへ行くにもこれを履いていたが、最近ファスナーで締めるところがバカになって、100bも歩かないうちにファスナーが下がってしまううえ、靴底もかなりすり減り、少々歩きづらくなってきた。年長組はコロナ禍でも健康維持のため1日6000〜7000歩歩かねばならない。その足元を固める靴がパカパカではどうにもならんではないか。 それできのう、夏にサンダルも買ったマイン内の靴屋に赴くと、ベージュ色の靴は花柄の模様がついているのばかり。これではなぁ。棚にあるワインレッド色の女性用が目に留まった。するとド・トールでも顔なじみの女店員さんが「お似合いですよ。アプリに登録してもらうと1割引になります」と勧める。「アプリなんて使ったことないよ」と言ったら、彼女がスマホをちゃちゃっと操作して、登録完了。これで1500両浮いた。 履いて行ったベージュ色は廃棄してもらうことにして、買ったばかりのワインレッドのウオーキングシューズを履いて帰った。この色の靴のお出かけ、ちょっと気分が華やぐではないか。 × × × × 今週の拙宅の花は赤と白のガーベラとピンクのナデシコ、それに赤い実をつけたヒプリカムです。 |
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