西国駅前の「エ・プロント」のタバコスペースでよく会う独り身の75歳のおじさんが、競馬必勝法を編み出したというので、自分で馬券を買われてはどうですとたきつけたことは10月18日につぶやいた。で、天皇賞があった先週末の首尾は如何ときのう朝、「エ・プロント」に赴くと、「土曜は3万円は勝ったんですが」と浮かない顔で話し始めた。 おじさんの馬券の買い方は、馬名、騎手名関係なしに、スポーツ報知の馬柱のところに載っている人気指数上位2頭と△が1つでも付いている馬の人気指数が相対的に高い馬2頭の計4頭の三連複計4通りと、指数の上位2頭からワイド4点の馬券を100円ずつ購入するというもの。 朝6時半には報知を片手に立川のマックで指数をチェックして、マークシートに東京開催の12レース分の買い目を一気に記入し、9時半には立川ウインズに行って馬券を購入し、西国の自宅に戻って一日中競馬のラジオ中継を聞くのだとか。 「土曜はね、2レースでホントは3番などの三連複を買うつもりが、記入間違いで隣の2番に印をつけたら、これがなんと271倍もついちゃったんです」。払い戻しに行ってトータル3万円のプラスにビックリしたのだとか。間違い馬券でも当たりは当たり。買わぬ馬券は取れぬ、の格言通りだ。 「日曜は天皇賞の44倍の三連複も取りました。ワイドが当たっても倍率が低いから、トータルでは若干の負けかな」。天皇賞をとってもレース展開なんか眼中にないから、さほど感激はない様子。おじさんの言うことには、金曜から土日が待ち遠しくて、入れ込み過ぎで疲れ、いつもは夜中の2時3時に目が覚めるのに、月曜は朝までグッスリ眠れたとか。 歳を取ったら当たりやすいワイドを買え、とは言われるが、当たれば高倍率になる馬連に親しんだ俺はワイドはとても買う気にはなれない。天皇賞も1−3着の馬連馬券は持っていたけど、的中馬連が33.3倍に対し1−3着のワイドが3.2倍じゃぁね。しかし、ずっと破れていた一番人気となったイクイノックスは、大逃げをうったパンサラッサにゴール前でよく差し切った。大いに楽しめたレースだった。 的中してもワイドは配当が少ないとおじさんが言うので、8頭とか10頭のレースではワイドや三連複の倍率は低いから、東京と同時開催の阪神などの多頭数のレースをやられては、とご忠告申し上げたのである。 × × × × あすは年長組ゴルフのため”明日休診”です。 |
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