きのうさいたま市のゴルフ場で行われた大学バド部同期によるラウンドは、オリンピックの猛烈な殴り合いとなり、副将だったIくんが大被害を受けた。Iくんはお上品な育ちで、学生時代はボクという一人称を使っていたため、みんなで「Iに”俺”と言わせよう」と語らったこともあった男。その彼が「こんな下品なゴルフはイヤだ」とこぼしたが、シニアバドミントンをやりすぎて、肩と膝を痛めて思い通りのプレーができなかった。「パットイズマネー」を体感できたのも、元気でラウンドできたからではないか。 全国に散らばっているバド仲間。十年ほど前から年1回ゴルフコンペを行ってきたが、コロナでゴルフが出来なくなり、今は月1回のスカイプ懇談を続けている。たまにはゴルフをしようと、首都圏在住組のラウンドを企画したのが、浦和のコースのメンバーの体育会幹事だったYくん。もう一人の副将Zくんらと回る予定だったが、Zくんが、膝の手術で入院していた奥方の退院に付き添わねばならないと急きょ欠場。Yくんと同じクラスで、同窓会事務局長だった元国営放送幹部のOくんが代打で加わることになった。 俺の見るところ、一番うまいのは飛ばし屋のYくん。ボールが俺と同じくらいしか飛ばないOくんは、それでも手堅いゴルフをする。背も高くバドも上手だったIくんには、これまでゴルフで勝ったことはなかったが、肩の故障もあって、ことし3回目のゴルフとかで、チョロは出るわザックリはするわで、スコアは「百獣の王もう六」。 前半はYくんが10bのダイヤモンドパットと鉄、Oくんが鉄と銅、Iくんが銀と銅の1コずつとおとなしかったオリンピックだが、前半のラスト2ホールでようやく鉄パットを連続して入れた俺が、後半、立て続けに銀、鉄、銀、銅のワンパットを決めると、がぜんスコア度外視のパット競争となった。 Oくんは午後のスタートホールで10bのダイヤモンドを決めると、2ホール目のショートでアプローチを戦略的に銀の位置に付け、ここで一気通貫完成。Yくんは5ホール目で銅を決め一通リーチ。6ホール目で俺が難なく鉄のカン完成。8ホール目でYくん、3bの銀パットを決め、一通完成。Oくんも鉄のカン完成。Iくんは午後ワンパットが一度もなし。こうやられては萎えるわなぁ。 オリンピックの得点はOくん28点、Yくん24点、俺16点、Iくん5点。Iくんはプレー代の半額近くを握りで出さなければならなかった。ダイヤモンド入り一気通貫の10点はやはり大きい。鉄のカンくらいでは追いつけない。Iくんの悔しがり方は尋常ではなかったが、この悔しさが次への意欲につながるのだと言っておこう。俺はオリンピックは少々負けたが、前半こそバンカーにつかまり58を叩いたものの、後半は49と50を切り、トータル107と納得のゴルフだった。 × × × × 今週の拙宅の花は深紅のバラ「サムライ」とピンクのバラ「ポムグラニット」それに橙色のマリーゴールド「メガオレンジ」です。
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