西国駅前の「エ・プロント」の喫煙コーナーでよく会う後期高齢者のおじさんが、競馬必勝法を編み出したというので、それなら自分で馬券を買って蔵を建てて、とたきつけたことは何度かつぶやいた。この前の日曜日は2歳牝馬のG1、阪神ジュベナイルフィリーズがあった。 土曜日の中国語学習でちょっと勝ったこともあり、ここは大勝負だとかなり予習をし、昼、西国北口のスーパー「オーケー」で飲むヨーグルトを買い出しに行くと、立川のウインズにこの日も朝早くから馬券を買いに行ったくだんのおじさんとバッタリ。 おじさんは「2レースの三連複が150倍の万馬券になりました」とニコニコ顔で、「これからオーケーで弁当を買って、家でラジオの競馬中継を聞きます」と言う。馬名も知らず、G1にも関心がなく、ただ「スポーツ報知」の競馬欄に記載されている人気指数だけを頼りに、現在は中山開催の1レースから12レースまで三連複8点とワイド10点を100円ずつ一気に購入するおじさん。 そういうおじさんに負けてはいられないとこの日は、武蔵野線で2駅目の府中本町に出撃し、東京競馬場のスタンドで生物学を楽しむことにした。着いたら中山の8レースに間に合ってしまった。手始めは1頭軸5点に流す三連複。10点で計1000円。取ったと思った瞬間、軸にした3番の馬がゴール前で交わされ4着。う〜ん、うまくいかん。 この日は中山のほかG1が行われる阪神、中京の計3場開催。メーンまでは三連複1頭軸5点流しの懐にやさしい買い方で遊び、阪神の10レース21倍を押さえた。3時半前後には3場のメーンレースが行われる。予習の成果で中山・中京の馬連(10倍、6.5倍)と三連単(110倍、30倍)をゲット。しかし、阪神のG1は2着に12番人気の馬が来て、どうにもならなかった。まぁ、それでもトータルプラスだから御の字だ。 きのう朝、「エ・プロント」に行くとおじさんが待っていて「9レースの三連複128倍も取りました。日曜はワイドもプラスで、ほとんど当たらなかった土曜の負け分も取り返しました」と言うので、こっちも三連単110倍ゲットをちょっと自慢してやった。おじさんは小頭数のレースでも同じ買い方をしているので、「それだとワイドが当たっても配当が小さい。同じ12レースを買うなら中山だけでなく、西の多頭数の出るレースを買われては」とご忠告申し上げた。 おじさんの買い方だと、阪神のG1も25倍のワイドが取れていたのだ。おじさんも1レースにワイド10点は多すぎるとみているようで、改良して今週末にトライすると意気込んでいた。ほかにやることもない年長組に目標が出来るというのは、悪いこっちゃないよね。 |
|