隠居志願のつぶやき2017

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...... 2022年12月16日 の日記 ......
■ 本の雑誌のベスト10   [ NO. 2022121601-1 ]
 だいぶ押し迫ってきた。年末に毎年恒例の俺の本のベストテンをつぶやかなければと思い始めたおとといか、国分寺の紀伊国屋書店で「2022年度ベスト10」と表紙に大書してある「本の雑誌1月特大号」が目に入った。「31人の『私のベスト3』で2022年を総まくりだあ」ともある。これは買わずばなるまい。
 早速、目を通す。編集部、営業部まぜこぜになった「本の雑誌が選ぶノンジャンルのベスト10」の座談会は、各人が熱っぽくイチ押し本を展開し面白い。そこで1位になったのは奥田英朗の「リバー」。「なぜか『本の雑誌』で紹介されていない。書評誌としてあるまじき状況です」という営業Aのコメントが面白い。この「リバー」は俺も上位に挙げるつもり。9月30日につぶやいているが、栃木県関係者にはより身近な犯罪小説なのだ。
 9位に鈴木エイトさんの「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」が入っているのは、エイトさんの労を多としたのだろう。この本についても10月25日にここでつぶやいた。8位になった早見和真の「八月の母」は、本の雑誌の創始者で椎名誠の盟友、北上次郎(本名、目黒考二)がエンタテインメント部門の第1位に挙げており、座談会で「なぜ直木賞の候補にならなかったのか」というコメントもあって、この本には手を出そうかと思った。早見の「店長がバカすぎて」「ザ・ロイヤルファミリー」は読んだことがあるのだ。
 池上冬樹選のミステリーベスト10の第2位は本屋大賞を取った逢坂冬馬の「同士少女よ、敵を撃て」。俺のベスト1はこれだな。池上氏は「今後海外で翻訳されたらベストセラーになるかも」と評しているが、その通りだと思った。
 縄田一男選の時代小説ベスト10の1位は、羽鳥好之の「尚、赫々たれ 立花宗茂残照」。新人のデビュー作としては10年に一度の傑作とあるが、俺はちょっと疑問。いいことはいいが、俺はベストテンからは外すつもりだ。ここで9位の今村翔吾の「幸村を討て」は「こちらが直木賞候補だったら(今村は「塞王の楯」で直木賞受賞)面白過ぎて受賞には至らなかったろう」という評があり、これも読んでみようという気になった。
 ノンフィクションのベスト10で取り上げられた2位の中公新書「古代中国の24時間」(柿沼陽平著)、5位の「朝日新聞政治部」(鮫島浩著)はいずれも面白かったが、俺のベストテンには入れないつもり。まぁ、本の好みは人それぞれだからな。

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