ふー、ことしのゴルフ幹事の業務が終わった。これをやっているから、プレーに集中できず優勝できないのだと、アームを棚に上げて言っておこう。 竹橋の会社関係者による5組のゴルフコンペを21年も続けているのだが、俺はこの幹事役を15年近くやっている。よくある優勝者が次のコンペ会場を決めるという手法は取っていない。5組ものコンペの会場確保はなかなか大変で、これがイヤでわざと優勝しないという話も時折聞く。それじゃあね、ということで、幹事職権で半年先の土曜日を見据えて、これまでラウンドした比較的プレーフィーの安いゴルフ場にあたり、早めに会場を押さえるのである。 そして、プレー日の2カ月半前に約20人にメールで出欠を取る。ずっとやっているからメールアドレス、住所は知悉している。回答期限は1週間後。返事の早い奴、遅い奴はだいたい決まっている。若干の督促を行ったうえで、2カ月前に前回、前々回の組み合わせを参考にして、同じメンバーと重ならないように5組の組み合わせを決定し、参加者にメールで連絡する。 大会2週間前には、1、2位を当てる”馬券”の検討資料を作成し、リマインドを兼ねて参加者にメールで送る。よんどころない事情で欠場者が出る場合もある。この前の土曜日の大会もそうだったが、奥方の入院で2日前に欠場を連絡してきた奴がいて、参加者が17人から16人になったため、5組目をバラバラにし、欠場者のところに入れるなどして、4組に組み替えゴルフ場に連絡する。 プレー当日は、カメラで集合写真を撮影し、19番ホールでの表彰式の司会を担当する。筆ペンを持参して、優勝者名をトロフィーに付ける紅白のリボンに記入するという変わった仕事もある。そして、月曜日に近所のDPE屋で写真をプリントしてもらう。俺はメール添付の写真データを写真とは認めない古い人間なのだ。 全体の集合写真、スタート前の組ごとの写真、昼休みに談笑する写真、優勝者が大会会長(前回大会の優勝者)からトロフィーを授与される写真があり、これを仕分けて大会の講評を記した1枚紙と一緒に封筒に入れ宛名書きをするのにけっこう時間がかかる。きょうび手紙をもらうことはまれだろうから、使う84円切手も気の利いた記念切手にする。 俺らの世代はほとんど個人では写真を撮らないから、3カ月ごとに撮るこの写真が老化をよく示すことになるのだ。写真をパソコンの画面で見るという人も多くなっているようだが、それでは入院先のベッドで過去の写真を見ることができないではないかと思う人間なのだ。 Content-Disposition: form-data; name="image"
|
|