隠居志願のつぶやき2017

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...... 2023年02月03日 の日記 ......
■ 毛糸の帽子   [ NO. 2023020301-1 ]
 きのうは国立のびよういん「メッセ」の予約を午後1時に入れていた。いつもならたまらん坂をチャリで駆け下りていくのだが、朝から北風が強く寒かった。帰りの坂を登りきる自信がなく、赤い毛糸の帽子をかぶって電車で行くことにした。西国から一駅の国立駅から1500歩で「メッセ」である。
 常なら4週おきに、いい男にしてもらっているのだが、寒い冬場は多少髪が伸びても気にならないので、俺の頭をもう25年もやってもらっている知ちゃんに「あけましておめでとう」だった。知ちゃんはこのつぶやきをしっかりチェックしているので「配達指定ができるなんて知りませんでした。昔はよく手紙を出したものですが、今は切手がいくらかかるか分からないなぁ」と四方山話が途切れることがない。
 1時間でカット、シャンプーが終わると、合わせ鏡で後頭部を見せてくれる。ほんとにきれいにまん丸く髪が生えていない。正面の鏡をみると俺からはハゲは全く分からない。全くのサギ頭なのだった。暮れにカットしてもらった時は、そこから冷えて鼻かぜをひいた。ハンチング帽では防寒にならなかった。それで耳まで隠れる毛糸の帽子をかぶっていったのだ。
 四半世紀も前、秋田で仕事をしていた時は、てっぺんにボンボンの付いた正ちゃん帽をかぶって、この時期毎日仕事場の周りの雪かきをしていた。45年も前駆け出しの福島支局の時は、初めてつかんだ警察官の不祥事の特ダネを支局長に握りつぶされ、あてつけに坊主になったことがあった。その直後、匿名を条件に話を聞いたおじさんの談話を何の気なしに実名で書いてしまい「子どもが学校に行けないと泣いている。100万円もって来い」と抗議電話を受け、「こうして参りました」とグレーの正ちゃん帽を取って坊主頭を見せ、事なきをえたこともあった。
 あの時のおじさんは、確か「南保原道具センター」の倒産の被害を受けたのだった。毛糸の帽子をかぶると、何故かあの時のことがくっきりと思い出される。教訓:冬に坊主になるのは寒いから止めた方がいい。

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