「吉野家」よりちょっとお高いが、国分寺駅ビル9階の飲食街の店よりはお安く、いいコメを使っている「大戸屋」ではよく夕飯を食う。ここでの楽しみはフロアできびきびと立ち働くN嬢の姿を見ることだ。「いらっしゃいませ」のあいさつにも心がこもっていて、動きに無駄がない。ボケっとしている他のバイト店員への指導係もしているようで、この前は持っていた飴玉を大阪のおばちゃんのように「特殊勤務手当だよ」とあげたら、次に行った時「この前はありがとうございました」と頭を下げられ恐縮した。 火曜日か「大戸屋」に出撃して豚キムチ鍋定食を頼んで待っていたら、N嬢がやってきて「ああよかった。きょうがこの店最後になります。3月から新店の青梅街道店に行きます」と言う。それで「じゃあ、店長さん?」と尋ねたら「とんでもない。私、アルバイトのおばさんです」と言うので「バイトにしてはよく働くなぁ」と返した。 まぁ、竹橋の会社でも校閲バイトに行っていた新橋の会社でも、正社員よりバイトの方がよく働くというのは、ままあることなのだ。そういう子たちの待遇改善はなかなか進まないのが、世の常。栃木の新聞社にいた時は、バイトの年数に応じて時給が10円〜40円アップしたのに遭遇、涙がチョチョ切れた。俺なんか独房で居眠りの日々の、何もしゃちゃあかんさ役だったからなぁ。 N嬢が今度行く青梅街道店というのは国分寺から西武多摩湖線で2駅目。一橋学園駅の次だ。一橋学園駅は学生時代何度も乗り降りしたが、青梅街道駅なんか降りたことがない。で、きのうはポカポカ陽気に誘われ、チャリ「真っ赤なポルシェ号」で青梅街道駅を目指した。50年前はわずかな店しかなかった一橋学園駅前はけっこうな商店街になっていた。青梅街道駅はけっこう遠く、ウチから40分くらいかかった。 駅のすぐ南の東西に伸びる青梅街道の東側に「ジョナサン」、「夢庵」があり、西側にベーカリーレストラン「サンマルク」があって、「大戸屋」は駅から100bは離れている。こりゃ、集客にちょっと苦労するなぁ。オープンしたらお忍びで様子を見に行こう。チャリは辛いから電車だな。 × × × × しあさっては年長組の芝刈りのため”休診”です。
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