先週の月曜日深夜、パソコンで何気なくHサイトをクリックしたら、警告音とともに「ウイルスに感染しました!。こちらに連絡を」という表示が大きく画面に出て、画面を消そうにも消せなくなった。翌日は国立の新田カバ院長のところに三カ月に一度お薬を取りに行く予定。で、電源を切ってそのまま寝てしまった。 火曜日は雨。史上最速のスピードで午前9時半に薬をもらい、大学通りのロイヤルホストで桜をみながら朝食を取った。帰宅した後パソコンに向かい、表示にあった連絡先に電話すると、マイクロソフトの品川支社と名乗る外国人風の男が出て「おたくの情報の78%が盗み取られましたね」と遠隔操作で画面を動かすこと1時間。「修理代に2万円。ウイルスからガードする3年間保証を加え6万円かかります。クレジットカードで払いますか?アップルカードにしますか?」と畳みかけてくる。 「アメックス!」と叫ぶと「それは使えません」。このあたりで変だなと思わなければいけないのに、電話をつないだまま往復15分のセブンイレブンに6万円分のアップルカードを買いに行かされることになった。戻って初めて開くアップルカードに記入された16ケタの番号を打ち込んでと言われ、画面に向かったが、「56」の数字部分を間違って「65」と記入してしまった。 すると電話の向こうで「このカードは無効になりました。明日午前中に現金書留でお金を戻しますから、もう1回コンビニに行って、訂正するための6万円と料金の6万円の計12万円分のアップルカードを買ってきて」と言う。頭に血が登っているから、またセブンに走ったが、さっきのレジのアンちゃんが「そりゃ、おかしい。ウチではお売りできません」。「じゃぁ、いいよ」と今度はファミマに走ったら、顔なじみの店長が「今朝も同じような詐欺被害で36万円をとられた女性がいる。警察に連絡しますよ」。 ほどなくして飛んできた駅前交番の女性巡査が「本署の人間を呼びます」。自宅にやってきた小金井署の生活安全課のアンちゃんがつなぎっぱなしの俺のケイタイに「日本のポリスだ!」と叫んだ。アップルカードの写真を撮り、パソコンをいじって回線を切り、「このパソコンはもう使わない方がいいですね」。典型的な詐欺に見事に引っ掛かり、新しいパソコンを買わねばならないのかと頭を抱えたのであります。(明日に続く) |
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