おととい夕方はひと月ぶりに都心に出撃した。高3の時の3Dのクラス会が1年ぶりに開かれたからである。この会は学級委員だったTくんが呼びかけ、15年ほど前から年に1回ほど開かれている。今回は36年間の滞米生活を終え、先月帰国したHくんの歓迎会の形。集まったのは男子5人、女子3人。 あまり愛着のない高校で、同窓会には無縁な俺だが、高校2年の時、Mという超真面目な学級委員の排斥運動を起こし、「自分がやってもいい」というTくんを擁立して学級委員選挙に成功した経緯があり、この有志のクラス会には出ている。 Tくんからのメールでは、「K」という会場は銀座コリドー街にある。ビルの2階という文面に惑わされ、道路の反対側の高いビルばかり探して店がなかなか見つからず、こりゃ困ったと道路の反対側を見たら、店に上がる階段の前で「まだ10分前だから」と立ちん坊をしているO嬢を発見。無事「K」にたどり着くことができた。 まず昨年がんでなくなったM嬢に献杯。O嬢がスマホに入ったM嬢の遺影を見せてくれた。がんにかかったことから「何でもやってみたい」というM嬢を東京競馬場に案内したこともあった。あの時はなかなか馬券が当たらず、当たり馬券の払い戻しをやっとのことで経験してもらったのだった。 「K」は個室で、コース5000両という値段の割に食べ物がおいしく、少量ずつだが次々に9品ほど出てきて大満足。3時間飲み放題で下戸の俺がビールに梅酒を2杯も飲んだ。 俺の出た高校は国立で、4つの付属中学から来る人間と、「外部」と称された成績のいい高校からの入学者(O嬢とか大学のセンセをしていたA嬢)が通っており、なかなかまとまりのない学校。特に世田谷(よたがや)と俺が通った小金井(しょうがねぇ)の2つの付属中学出身者はケミストリーが違い、なかなか溶け合うことがなかった。 Hくんは世田谷中出身で、中学時代は男女が別クラスで高校に来て男女同数のクラスになり感激したと告白。男子のクラスもロールシャッハテストで陽気なA組と陰気な奴を集めたB組に振り分けたとのこと。55年もたって初めて知った世田谷中のクラス分けに、「彼はA?」「あいつはB?」と盛り上がったのだった。 × × × × 今週の拙宅の花はバラづくし。淡いピンクの「リメンブランス」、黄緑がかった「ミントティー」、濃いピンクの「アンソルスラン」です。 |
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