東京都というのは思いのほか東西に長い。40年以上も前、社会部八王子支局にいた頃、奥多摩有料道路脇で全裸死体が発見され、現場に行けと命ぜられ当時住んでいた国立からタクシーで向かったが、行けども行けどもたどり着けず、3時間もかかった思い出があるほど奥多摩町は山梨県の北側に入り込んでいるのだ。東京都の最高峰は2017bの雲取山なのである。 八丈島や小笠原諸島などの島嶼部を除いた東京都を一枚の平べったい紙に見立て、その重心はどこかと日本数学検定協会が2005年にはじき出したところ、国分寺市西部の富士本3丁目の「90度公園」付近となり、数年前の「ブラタモリ」で紹介されたことがあった。国分寺市民の端くれとして、ここを訪ねておかねばと思い、先日真っ赤なチャリ「ポルシェ号」にまたがり、「90度公園」を目指した。 俺らがガキの頃はまだなかった進学校、都立国分寺高近くの住宅地、国立駅の真北約1.5`に小さな公園はあった。近所の小学生が遊んでいたので、逆立ちして東京都をバランスよく持ち上げることはしなかったが、公園内にある井戸(深さ17.5b)のポンプを動かし、水をちょっと汲み上げてみた。この井戸は災害時に地域の重要な給水地点になるのだとか。 公園内の看板をチェックしたら、ほんとの重心は公園から約50bほど北に行った住宅あたりということだった。そこに東京の重心の表示をするわけにはいかなかったのだろう。長年東京に住んでいるが、行ったことのない名所や知らない歴史が山とあるのだ。 × × × × 22日の月曜日は悦ちゃんと健さんの生誕を祝するゴルフがあるので、「しあさって休診」です。 |
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