春のマイル王を決めるきのうのG1安田記念は、何が勝つのか全く分からなかった。しかし、G1レース。生物学徒としては参戦しないわけにはいかない。月曜日から「スポーツ報知」(160円)を買い出走馬をしっかりチェック。木曜の同紙で調教の様子を確認。土曜には50円値上げした550円の教科書「日刊競馬」を購入して、予習に余念がなかった。 何しろG1馬が18頭中10頭も出る牡馬、牝馬取り交ぜてのマイル戦。人気は割れそうだ。俺が馬券を買う際、一番重視するのが水曜日に行われる最終の調教。稽古でチンタラとしか走れない馬が実戦で好走するわけがないのだ。で、強いのは昨年秋のG1マイルチャンピオンを勝った4番セリフォス、おととしのNHKマイルの覇者14番シュネルマイスター、昨年の安田記念を勝ち、5月のヴィクトリアマイルも勝った18番ソングラインと決めた。 人気になるだろう白毛の5番ソダシは2着はあっても1位はないと判断した。ヴィクトリアマイルでゴール前でソングラインに差されているからだ。あまり懐に余裕がない。こういう時はどう買おうか。いつもの馬連ではあまりご利益がなさそう。それでこの3頭を三連単の3頭軸にし、2着候補に3頭に加え、5番ソダシを入れ、3着候補にソダシの他にもう1頭、2000bのスペシャリスト、3番ジャックドールを入れた3−4−5フォーメーションの三連単にすることにした。 これだと27通りである。まだ財布に余裕はある。3着候補のジャックドールに変えて、穴っぽい10番ソウルラッシュを入れた3−4−5フォーメーションも購入することにした。計5400両。オッズを見たら人気が割れているため、ほとんどが万馬券である。ダービーの日は予約しないと東京競馬場に入場できなかったが、きのうは100円の入場券で入れた。しかし、すごい人である。オークスの日をしのぐ6万人余。 パドックを見てからだとレースがよく見られないので、早めによく見える場所を確保してスタートの3時40分を待った。4コーナーを回った時の先頭は17番。次いで3番、5番だった。直線中ほどでセリフォスがするする伸びて来たのを、大外からソングラインが飛んできて抜き去り、3着にシュネルマイスターが突っ込んだ。やった!完璧なヨミだった。4番人気、3番人気、1番人気の順。この3頭の組み合わせの三連単で一番配当の高い145.1倍ついた。こういうのがあるから、生物学はやめられないね。 この大勝利に夕飯には大戸屋で一番高い「トンテキ定食」、食後の珈琲にはアツアツのアップルパイまで付けたのでした。帰路の空に浮かんだ満月が祝福するかのように輝いていたなぁ。 |
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