5月もあまり本が読めなかった。俺の読書時間は寝る前の深夜だが、先月に続いてこの”つぶやき”の前身のブログ「冷奴の部屋」を読むことが多かったからだ。20年前から15年前の記録。国立の兼松講堂でクラシックのコンサートが開かれ、美女と出掛けたとあったが、そんなことがあったとは全く思い出せなかった。気になってこの日の手帳を引っ張り出して確認したら、国立在住のドクターに同行をお願いしたことが判明した。こういう記憶が欠落するとはなぁ。怖ろしい。 源孝志著「グレースの履歴」。NHKBSで8回放送されたドラマの原作。この作者が演出をしており、愛着のある作品だったことがよく分かる。このドラマはたぶん地上波で再放送するだろう。絶対のお薦めです。僕のマリ著「常識のない喫茶店」。客に意見してもいい、出禁にしてもいいという喫茶店でアルバイトをしていた女性のエッセー。なかなか素直な書きっぷりで、楽しい。 桂幹著「日本の電機産業はなぜ凋落したのか」。TDKの現地法人の責任者をしていて、父親がシャープの副社長をしていた桂氏が、世界に冠たる我が国の電機産業がなぜダメになったかを探る。答えは@デジタル化で製品の均一化が進み価格競争が起きやすくなったA消費者が望まない高付加価値化に走った――など。俺は電機業界を担当したことがなかったから、なるほどと思うところが多かった。 岸宣仁著「事務次官という謎」。岸氏は読売の経済記者から財務省ウオッチャーになった男。女性記者にセクハラをする財務事務次官の背景がしりたくて手にした。柳澤健著「2016年の週刊文春」。この文庫は読みでがあった。文春砲に負け放しの新聞社だが、もう勝てないなと思わせる。5月18日につぶやいた。藤原章生著「差別の教室」。著者は中国語学習仲間。こんな授業を中大でやっていたとは知らなかった。 僕のマリ著「書きたい生活」。マリさんは喫茶店のアルバイトを辞め、結婚もし、文章を書き続けている。このシリーズ、何で手を出したのか思い出せない。凪良ゆう著「流浪の月」。読書感想文の課題に出したので、3年ぶりに再読。最初は見落としていた大事な発見があった。ことしの本屋大賞を取った「汝、星のごとく」は「流浪の月」より出来がいいと思う。 原武史著「歴史のダイヤグラム」。朝日新聞土曜の別刷り「be」連載が新書になった。面白い連載で、この「2号車」というのが出版されたことから「1号車」に当たるこの本を最初に読むことにした。天皇制の専門家、原氏は鉄学者でもあるのだ。 Content-Disposition: form-data; name="image"
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