朝ドラ「らんまん」からは落っこちてしまい、目が覚めた時に起きるという気ままな素浪人暮らしだが、きのうは目覚まし時計を掛け8時にはちゃんと起きた。西国駅前の「エ・プロント」で時折会うH氏から先週「馬券必勝法を編み出したので。今度の月曜朝は成果をぜひ聞いてくださいよ」と言われていたからだ。 この後期高齢者のおじさんは、NHKの「ラジオ深夜便」の昭和の歌特集を聴くくらいしか楽しみがないので、俺が馬券を買うようけしかけ、「スポーツ報知」の競馬欄に載っている人気指数を基にした必勝法を考案。昨年から1レースにつきワイドを8点、三連複を6点100円ずつ、東京開催の全12レースの馬券を購入していた。 しかし、先月になってワイドでは配当金があまりつかないことに気づき、先行馬、追い込み馬の印にも注目した馬単、三連複の必勝法にたどり着いたというのだ。先週は「エ・プロント」の前でバッタリ会い、アイスラテをご馳走になって1時間にわたって必勝法のご高説を拝聴した。となれば、月曜朝、成果を聞かねばならないではないか。 先週末の中央競馬は福島、中京、函館の3場開催である。おじさんが買うのは福島の新馬戦を除く全レース。ちょうど仕事で函館に出張していた次女からも、珍しく近況報告のメールがあり「函館競馬の馬券も買うよ」とあったので、土日の函館メーンの推奨馬をメールしたりした。土曜の競馬は会合のため休み、日曜の競馬で俺が買うのは通常は9レースあたりからだが、おじさんの話を真剣に聴くため、福島の7レースから馬券を買ったのである。 きのうの朝9時、「エ・プロント」に行くと、いつもの奥の席でおじさんは報知の競馬欄を広げ「なんでこんな見落としをしたのか」と頭に血が上っていた。9レースのさくらんぼ特別で買うはずの馬単17倍を記入し忘れて取り落とし、土曜日も人気指数のチェック間違いで50倍の馬単を逃したと言うのだ。それでも土曜日は70倍の馬単をゲットし、大敗は免れたとか。 先行、追い込みが分からないので、手を出さないと決めた新馬戦で、H氏流で三連複を買っていれば土曜日は150倍をゲットできていたとも。「買わぬ馬券は取れぬ」という格言があるからな。で、「土日そう大負けもせず楽しめたのだから、よかったじゃないですか」とお慰め申し上げたが、あまりにショックが大きそうなので、俺が日曜日の福島メーンラジオNIKKEI賞で64倍をしっかりゲットしたとは、とても口にできなかったのでした。 × × × × トイレの一輪挿しは黄色の「キャラメルアンティーク」という大輪のバラです。 |
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