あすは八王子の同期の悦ちゃんのホームコースで悦夫会ゴルフが行われる。メンバーはみな古稀を越えボケが入ってきているので、悦ちゃんから3日の月曜日夜、いつものようにスタート時間を知らせるリマインドメールが来た。このメールに気付かず、4日の火曜日に了解メールを出した後、メールをチェックしていて驚いた。 メンバーの82歳翁きたさんから前夜「明日4日は家内の葬式です。7日のゴルフ、やりたいのですが、このところ体を動かしていないので暑さに耐える自信がありません。こめんなさい、欠場します。さみしくなるので皆さんと顔を合わせるのが救いです。次回はぜひ出場しますので、お見捨てなく、よろしくお願いします」とメールが来ているではないか。 きたさんの奥方が数年前肺がんになり、自宅療養されていて、あまり具合が良くなく、アメリカからお嬢さんを呼ばれていたことは聞いていた。週3日ほどヘルパーさんに来てもらってはいたが、買い物、メシ作りは82歳翁がやっていた。で、葬式のその日に「謹んで奥様のご冥福を祈ります。また連絡いたします」とメールした。 きたさんを悦夫会ゴルフに呼んだのは、5年前から。それまで同期で社長室長をやったせいしくんが、メンバーだったが、5年前のゴールデンウイークに彼が急死。ひと月前も一緒にラウンドしたのにこれはショックだった。彼の葬式で「順番が逆ではないですか」と心に染みる挨拶をしたのが、元社長のきたさん。で、「せいしくんの追悼ゴルフにおいでになりませんか?」と誘ったら「行きます」となった。 元社長を遊びに誘う輩はそうはいないものだ。コロナの下、外に引っ張り出さないとフレイルになってしまうからと、以来よくゴルフに誘うようになった。以前から俺が幹事長の竹橋の会社関係者のコンペにはきたさんは出場していたのだ。これは死んだ赤司が誘った。 きたさんの奥方は競馬愛好家だった。これからは万馬券を取っても、身近に自慢する相手がいない生活となるきたさん。「お見捨てなく」の言葉にはジーンと来たのです。あすはメンバーの襖職人、健さんの一番弟子で元房総族Nくんが代打で出場。というわけで”明日休診”です。 |
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