きのうの月曜朝は９時に西国駅前の「エ・プロント」に出撃しようと、目覚ましを８時に掛けた。俺が毎週末の競馬参戦をそそのかした後期高齢者のH氏の戦果を拝聴するためだ。中央競馬は今、福島・中京・函館の３場開催だが、H氏はラジオ中継のある福島のレースしかやらない。と言っても１レースから新馬戦を除いて最終12レースまで全部やる。
ただ話を聞くだけではつらいので、俺も日曜は競馬の日と決め、蒸し暑い府中の東京競馬場に出撃し、９レースの「織姫賞」から参戦し、10レースの「天の川賞」、メーンの11レースの「七夕賞」、最終12レースの「彦星賞」、中京のメーン「プロキオンステークス」など２レース、函館メーンの「五稜郭ステークス」と手広く遊んだのである。福島は七夕にちなんだレース名が楽しいね。
俺の戦果は「織姫賞」の９倍の馬連を本線でゲット。プロキオンの馬連6.1倍と93.1倍の三連単を取り、買い目を少なくするため、馬連ではなく三連単だけ買ったため、取り逃がした「天の川賞」の馬連26倍と中京10レースの5.9倍にカッとなり、福島最終の「彦星賞」で勝負をかけ、馬連の7.2倍を本線で抑え、三連単86倍もゲット。珍しく若干のプラスであった。
ところが、９時に「エ・プロント」に着いたというのに、いつもの奥の席におじさんがいない。体調でも悪いのかなと思っていたら、10分後におじさんが「朝メシから戻られるのではと、西国駅の改札口で張っていました」と登場した。席に着くなり、日曜の「スポーツ報知」の競馬欄を手に「なんでこんなミスをしたのか！」と嘆く。聞けば「天の川賞」で取ったと思った11番→12番の馬単81倍を記入ミスで11番→10番を買っていたと言うのだ。
おじさんは通常、報知の人気指数を基にして１レースにつき、馬単を８通りと三連複を６通り100円ずつ買う。財布から取り出したハズレ馬券には確かに11→10の馬単が100円ずつ２つ表示してあった。ちゃんと11→12の馬単を買うつもりだったのだ。
で、タバココーナーに誘い「こういう痛い目に遭えば二度と買い間違いはしなくなります。おじさん理論なら日曜はプラスになったはずですから、いいではないですか。『負けたってまた来週もある競馬かな』ですよ」と妙な慰め方をしたのである。 |
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