きのう日曜の一番のニュースは、沖縄で行われていたバスケット男子W杯で土曜夜、アカツキジャパンがカボベルデ(アフリカの西にある島国だよ)に勝ち、アジア勢最上位が確定し来年のパリ五輪の出場権を獲得したことだろう。五輪への自力出場は1976年モントリオール五輪以来48年ぶりだ。 おととしの東京五輪で女子バスケを銀メダルに導いたトム・ホーバスヘッドコーチが2年前から男子のコーチを務め、個々の役割を確実に果たすスタイルを確立した。俺は自分が上背があるだけに、身長が高いチームが有利なバスケはあまり好きではなかったが、このW杯ではしっこいドリブルが売り物の河村勇輝(172a)、3ポイントシュートの富永啓生=2人とも22歳=の存在を初めて知った。特に格上のベネズエラ(世界ランク17位)に逆転勝利した(日本は36位)試合はリアルタイムで見て、ゾクゾクした。 世界ランク11位のドイツには大差で負けたが、24位のフィンランドに逆転勝利した8月27日あたりから、バスケは急に注目を浴びだした。31日のベネズエラ戦の勝利で、パリ五輪に手が届くところに来て、土曜のカボベルデ(同64位)戦が、五輪への切符を手にできるかのゲームだった。 きのうの朝日新聞は、1面に写真入りで「男子バスケ五輪出場権」の記事、社会面トップで「パリへの暁 壁を破った」、運動面に「不屈3勝」と全面展開である。しかるに、言ってもせんないことではあるが、国分寺の我が家に届いた竹橋の新聞は、運動面に富永のプレースタイルに期待とあるだけで、五輪出場権の記事は1行も載っていない。 これは朝日が最終版、毎日が13版の新聞を配達しているからである。かつて13版の締め切りは23時半ごろで、22時ごろに終わった競技の結果は楽々入ったが、今の13版はかつての12版並みの締め切り時間となっているのだ。都心から1時間もかからない国分寺で、あのバスケの快挙が翌朝読めない新聞なんて売れるわけがない。なにしろ宇都宮と西国で同じ新聞が配達されているんだからな。 これは締め切りを早くせざるを得なかった時の社長が、最終版配達地域である国分寺の東隣の小金井市に住んでいたことが、かなり影響したと思わざるを得ないね。 |
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