きのうの日曜日は午前と午後、女の子のレースを楽しんだ。 8時前に起きると外は激しい雨。NHKを付けたら、女子マラソンのパリ五輪代表を決めるMGCレース(2着まで確定)が始まろうとしていた。女子マラソンは高橋尚子、野口みずきが金メダルを取って以来、世界の水準から大きく離され少々興味を失っているのだが、神田や銀座など都内の見知った道を走るというので、ちょっとだけ見てから朝メシに出ようと思った。 正規の解説は有森裕子。副音声もあるというので、そっちにしたら詳し過ぎる解説の増田明美と火の玉投手だった藤川球児が掛け合いでレースの見所をやっていた。こちらの方が面白そうだ。明美さんはなんと藤川の3人の子どもの名前まで事前取材をしており「全部頭に入っているわけじゃないのよ。たくさんレジュメを作っています」。こりゃ藤川はうれしいわな。 レースは最初、東京五輪にも出た前田穂南(天満屋)が先頭で引っ張る。明美さんが付けたニックネームは「長身のフラミンゴ」。細い腕が雨で痛々しい。ずっと先頭集団は10人くらいで走っていたが、23`過ぎで東京五輪で8位入賞した一山真緒(資生堂)と細田あい(エディオン)が飛び出した。こりゃ面白い展開。がっしりしたフォームの一山と小柄な細田。一山は男子で日本記録を作った鈴木健吾と2年前に結婚。一時不調に陥ったが「夫婦でパリに行きたい」と苦しい練習を積み重ねてきたとか。しかし、鈴木は女子のちょっと前にスタートした男子のレースで途中棄権している。 折り返しの箇所が6つもあり、日比谷の同じ水溜まりで2人が滑って転んだ。藤川は思わず「コケるなよ!」。彼は性格がいい。一山と細田のデッドヒートになるかと思いきや、35`過ぎ3位グループに付けていた秋田大曲高出身の鈴木優花(第一生命)が力強いストライドで一山に追い付き抜き去った。このコース、35`過ぎから急な上りで、鈴木は上り坂に強いんだとか。 増田コメントは「優花ちゃんはイラストが得意で、チームメイトの誕生日プレゼントに似顔絵を描いてあげたりしてるんです。第一生命の山下佐知子監督(バルセロナ五輪4位)はすごいな。ロンドン、リオと教え子を五輪に送り込んでいるんです」。マラソンわずか3回目の鈴木がトップでゴール。34秒差で一山が2着。インタビューで「今まで陸上をしてきて一番うれしい2着」のコメントが泣かせた。 7秒差の3位が細田。ほんとに悔しそうだったが、一時は4位に落ちながらよく頑張った。パリにはもう1枠ある。これからはこの細田を応援しようかな。長くなった。午後のレース、秋華賞についてはあしたのつぶやきだな。 |
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