隠居志願のつぶやき2017

[PREV] [NEXT]
...... 2023年11月01日 の日記 ......
■ 「源氏物語」に挑戦   [ NO. 2023110101-1 ]
 今から千年以上前に書かれ誰でもその名を知っている紫式部作の「源氏物語」。遠い昔の高校時代、古文の授業で習った覚えはある。清少納言の「枕草子」は割と短いから、全部読んだ人はいるかもしれないが、源氏は全54帖の長編だから、読破した人はそういないのではないか?
 大学バドミントン部の同期でコロナになってから月1回スカイプを使ったおじさん懇談をやっている。先週の9人による懇談で「『源氏物語』って読んだことある?」と尋ねたが、インテリジェンス溢れる仲間の誰も読破した奴はいなかった。銀行勤めをリタイアして女子大の古典講座に通っているOくんも「芭蕉は読んだが、源氏は長いしなぁ」とトンチキなことを言っていた。
 世界で評価も高いという「源氏物語」を読んだことがないというのでは、日本人として名折れではないかと思い、先週から読み始めたのが河出文庫から出た角田光代訳の「源氏」である。これは14年から作家池澤夏樹が個人編集で30巻の「日本文学全集」を出すことになり、角田に翻訳を依頼した。「源氏物語」はこれまでにも谷崎潤一郎とか瀬戸内寂聴らが訳している。角田はあまり源氏に親しみを感じていなかったというが、サイン会で池澤のサインをもらったこともあり、「池澤さんの頼みを無碍にはできない」と数年がかりでこの現代語訳に取り組んだ。
 角田の作品は「八日目の蝉」や「三面記事小説」などを読んだことがあるが、分かりやすい文章に定評があり、古典に縁遠い俺でも、まだ「桐壺」「帚木」を読み終わったばかりだが、これなら54帖まで読み通せそうだ。
 来年のNHKの大河ドラマは吉高由里子主演で紫式部の生涯を描く「光る君へ」だとか。別に大河を見るために読む気になったわけではないが、ことしの「どうする家康」は松潤が気に入らず3回目で脱落した。角田源氏を読み通せば来年は大河をちゃんと見る気になるかもしれないね。いまちょっと調べたら、河出の全集は刊行済みだが、全54帖の文庫化はちょっと時間がかかるみたい。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: