隠居志願のつぶやき2017

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...... 2023年11月15日 の日記 ......
■ 10月に読んだ本   [ NO. 2023111501-1 ]
 きょう七五三とか。11月も半分過ぎた。早いなぁ。ことしもあと6週間余り。年々時のたつのが早くなる。黒柳徹子さんのように「十年が束になって飛んで行く」ほどではないが。きょうは書くのを忘れていた10月に読んだ本。
 先月は10月27日につぶやいたように、カロリーの高い「本の雑誌の目黒考二・北上次郎・藤代三郎」に時間を取られいくらも読めなかった。目黒の書評に励まされ書き続けることができた、恩人だという作家は北方謙三、大沢在昌、横山秀夫、浅田次郎、森絵都ら数多くあり、これらの作家の作品に親しんできた俺としては大事な人を失ったという気持ちが強いのだ。
 千葉雅也著「現代思想入門」。昨年3月に出版された講談社現代新書で、23年の新書大賞を取った。ことしの早い段階で入手したが、デリダ、ドゥーズ、ラカンらの難解な哲学に一度はお蔵入りにしようかと思った。新書大賞に選ばれたのを機に挑戦して、最後まで目は通したが、こんな内容の新書が大賞を取るのは良くないと思ったね。
 奈倉有里・逢坂冬馬「文学キョーダイ!!」。ロシア文学者の奈倉さんと「同志少女よ、敵を撃て」で22年の本屋大賞を取った逢坂氏は実の姉弟なのでした。その二人が小説・戦争・ロシアなどを語り合う。二人は3歳違い。逢坂氏が姉のことを有里先生と呼ぶのが不思議な感じ。逢坂の最新作も読まなければな。
 山内昌之著「リーダーシップは歴史に学べ」。イスラムの専門家、山内センセは江戸幕府の通史「将軍の世紀」を文春から出した。そのご褒美にこの文春新書は出たみたい。磯田道史著「天災から日本史を読みなおす」。読書感想文の課題図書にしたので、この中公新書を再読した。磯田氏は母方の祖母が津波に被害に遭った経験があり、昔から天災に敏感。感想文はおおむねよく書けていた。
 向田邦子著「父の詫び状」。現代の大学生にも40年も前に航空機事故で亡くなった向田の名文を知ってほしいと、今月の課題図書にしたので、再読。うまいものだと改めて感心する。が、いまの若い人には分からない習わし、用語もあるかもな。

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