隠居志願のつぶやき2017

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...... 2023年11月16日 の日記 ......
■ 会長におごる   [ NO. 2023111601-1 ]
 おとといの夜は5年越しの懸案を解決した。素浪人が電通の次に大きな広告代理店のT会長に一献差し上げたのである。Tさんは大学の1コ先輩で、20年ほど前母校の同窓会の役員を一緒にやっていたこともある。09年には政策情報誌のトップインタビュー欄に出ていただいた。住まいが西国分寺の我が家に近いマンションで、5年前栃木から戻って校閲のバイトをしていた時に、銀座でTさんの郷里の静岡料理にゴチになったことがあった。
 で、いつかはそのお返しをと思っていたが、コロナで延び延びになり、それがおとといようやく実現した。会場は国分寺の隠れ里風イタリアンのお店。Tさんはかなりいける口だったが「ノンアルコールビールにしようかな」。どうしたのかなと尋ねると「食道がちょっとおかしくて、七夕のころ5日ほど入院して検査しました。がんではなかったんですが、ま、ビールくらいならいいか」。俺は軟弱なみかんのお酒。
 名物の9種類のオードブルと生ハムとサラミ、それにチーズの効いたパスタとリゾットを食べながら、話はあっちへ飛びこっちへ飛び。で、先だって”つぶやき”にも書いた陸上自衛隊の隊員が報道陣に中指を立てて問題になった件を尋ねると「えーっ、知らないなぁ。最大限の侮辱になるんですか。文化が違うからなぁ。日本人の7割は分かんないんじゃない」。
 源氏物語を読み始めた話をしたら「僕は読んだことはないが、大学の同期生に退職後、源氏に凝っている奴がいて、与謝野晶子の訳が一番いいと話していた」。Tさんは最近、司馬遼太郎や城山三郎を読みなおしているとかで、「新刊は当たりはずれがあるので」と言うので、9月15日につぶやいた伊澤理江さんの「黒い海」は今年のベストワンと薦めた。
 Tさんは俺が昨年11月、大学の同窓会報に書いた黒田日銀前総裁の大学教授時代の話をホメてくださったことがあって「9月にあの時の原稿料でサンドイッチをご馳走しました。証拠写真がこれ」とスマホを見せたら「今、日経で『私の履歴書』を書いてますね」。知らなかった。で、きのうは近くの都多摩図書館に行って、「私の履歴書」の15日分に目を通してきた。こういう情報が巣籠り生活だとキャッチできないんだよね。
 Tさんからはきのう「おいしい料理と楽しい会話で最高でした。また晩年様式について語り合えれば」というお礼のメールをいただいた。今月後期高齢者に突入したTさん。「この歳で会長なんかやっているのはナベツネさんくらい」と笑っていたなぁ。

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