西海岸が選ばれた。西海岸といっても伊豆ではない。アメリカの西海岸。そう、米アメリカンリーグのエンゼルス大谷翔平が9日、移籍先に選んだのは同じ西海岸のナショナルリーグ、ロサンゼルス・ドジャースだった。我ら年長組にとってこの選択は限りなくうれしいものだった。来年からも日本の午前10時前後からの試合をNHKBSでリアルタイムで観戦できるからだ。やることのない年長組が大谷のバッティングやピッチングにどれだけ元気にさせられたか。 これが東海岸のヤンキースとかカナダ・トロントに本拠を置くブルージェイズでは、ホームの試合が日本の未明か早朝になってしまう。大谷のホームランや25年には見られると思うピッチングはライブで見たいもんね。 この1週間、フリーエージェントになった大谷の去就についてはいろいろな情報が乱れ飛んだ。エンゼルス残留を公言する大リーグ評論家もいた。俺はそれはないと思った。大谷以外にロクな投手のいないエンゼルスでは「ヒリヒリするような」(大谷の言)ポストシーズンは送れないからだ。ことしのWBCで優勝して喜びを爆発させた大谷は、ワールドシリーズで優勝できるチームを選んだのだった。 10年で7億ドル(1015億円)という契約金なんかどうでもいい。1j100円の円高になれば700億円だ。1年70億円というのはとてつもない金額だが、その大半を契約終了後にもらうみたいだから、当面のドジャースの懐は痛まない。指名打者で毎試合打席に立つ来年からドジャース・スタジアムには観客が押し寄せるだろうし、グッズの売り上げもバカにはならない。 日本に毎試合中継されるとなれば、スタジアムに高い費用を払って広告を出す日本企業も多いだろう。大谷が活躍すれば、7億jなんかすぐ元が取れるかもな。だいたい右腕の2度目の手術をした医師がドジャースのチームドクターであることを考えれば、移籍先はドジャースとすぐわかったのではないか。 インスタグラムでドジャース入団を発表した12月9日は、2012年大谷が日本ハムに入団を決めた日であり、18年にエンゼルス入団を発表した日でもある。大谷くんに暦を大事にする日本人の精神を見て、俺は一人納得したのだ。 × × × × 今週の拙宅の花は深紅の大輪のバラ「サムライ」と「トゥインクルサン」というオレンジ色のスプレーバラです。 |
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