隠居志願のつぶやき2017

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...... 2023年12月27日 の日記 ......
■ 12月に読んだ本   [ NO. 2023122701-1 ]
 365連休の素浪人には押し迫ったという実感がないのだが、29日にことしの「本のベストテン」をやるためには12月に読んだ本をやっとかないとまずい。ことしはギリギリで100冊に届いた。まぁ量を稼ぐことはない年頃だが、「量は質に展化する」ことはあるので。
 山極寿一著「共感革命」。ご存じゴリラ研究の権威、山極さんの最新新書。ヒトがヒトたる所以は他者の気持ちを推し量る能力という持論が展開される。あまり目新しい内容はなかった。福岡伸一著「できそこないの男たち」。2009年の新書大賞2位。冬休みの読書感想文の課題にしたので十数年ぶりに再読。当時はベラボーに面白かった記憶があるのだが、ちと選定を誤ったか、ちゃんとおしまいまで読んでもらえるかなと思った。まぁ、1ページでも3行でも脳裏に刻まれれば本の存在価値はあるのだ。
 今村翔吾著「教養としての歴史小説」。若い人が苦手な歴史・時代小説はどこが現代小説より優れているかを説明するには最適な本。直木賞作家の今村は子どものころから時代小説ばかり読んでいたみたい。松村由利子著「科学をうたう」。かつての同僚、松村は新聞社をやめてから文章がほんとに上手になった。三十一文字に詠われた科学を軽やかに解説してみせる。
 角田光代訳「源氏物語2」。河出文庫で源氏に挑戦することにして、8巻まで出る文庫の2巻目まで読了。頻繁に出てくる和歌も苦にならなくなった。凪良ゆう著「星を編む」。今年の本屋大賞を取った「汝、星のごとく」の続編。「汝、……」はベストテンの上位に入れるはずなのに、内容をほとんど忘れているのに愕然。しかしこの「星を編む」もいい。
 宮木あや子著「令和ブルガリアヨーグルト」。次女がこの本を編集した。15日にその経緯はつぶやいた。みっけ著「知りたいこと図鑑」。この楽しい本についても21日につぶやいた。隈研吾著「日本の建築」。建築って好きな分野なのだ。図版もたくさん収録してある岩波新書で、新国立競技場を手掛けた隈氏がなんで木造建築にこだわるかがよくわかる新書。高澤秀次著「評伝立花隆」。知の巨人、立花にはずっと生きていてほしかった。
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 あすは年長組によるゴルフの打ち納めのため”明日休診”です。今週の拙宅の花は「フリオーサ」という大輪の深紅のバラと葉物です。

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