きのうは国立の新田カバ院長のクリニックに出頭し、心筋梗塞になって緊急手術を受けた顛末を報告した。国立駅から西南の方向、富士見通りのどん詰まりから左に折れてすぐの同クリニックには、3カ月に一度血圧を下げる薬をもらいにチャリで行くが、術後ということもあって、バスで行った。これが国立駅から1時間に2本しかない。ま、急ぐことはないか。 いつもは元気な年長組で大賑わいの新田クリニックだが、寒いこともあって来院者は少なく、それほど待たずに診察室に呼ばれた。「長女の好判断で救急車を呼び、命拾いしました。府中の榊原記念病院で有無を言わせずカテーテル手術と相成りました」と話したら、「榊原はこのあたりでは心臓では一番の病院。そりゃ、良かった。娘さんには感謝しないとな」とカバ院長。30年ちょっと前にクリニックをオープンした直後に胃潰瘍で面倒を見てもらって以来の長い付き合いなのだ。 カバちゃんは13、14日の週末、能登地震の医療支援に行ったが、そこで車の運転手が「やはり心筋梗塞になり、ドクターヘリで助かった」などと話が弾み「これで禁煙だね。タバコは血管を収縮させるからよくないんだよ」。この30年、カバ院長からタバコを控えるように言われたことは一度もない。タバコの精神安定作用にも理解のあるカバ院長が、そう言うなら大学1年の18歳のころから、一日も欠かしたことのないセブンスターとの縁を切るのも仕方のないことかと思うに至った。 実は退院の16日の日、次女が前日持ってきてくれた担ぎ込まれた時に着ていたジャンバーのポケットにタバコとライターが入っており、メシの後、一服したがそれほどうまくなかった。この一週間、メシの後などにセブンスターを1日数本吸ってみたが、やはり心臓が気になってあまり楽しめなかった。 で、昨日夜、国分寺の「大戸屋」で生姜焼き定食を食ったあと、階段の踊り場で一服つけ、セブンスターに別れを告げ、黄緑色のビックのライターを旧知の花屋の美人店長に上げた。西国の自宅にはお気に入りの灰皿が7,8個あるが、これも形見分けのように心臓に問題のない愛煙家にプレゼントすることにしよう。 |
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